「ライド・ロンサム」(1959年作品)感想 | 深層昭和帯

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バッド・ベティカー監督によるアメリカの西部劇映画。出演はランドルフ・スコット、リー・ヴァン・クリーフ、ジェームズ・コバーン。

 

 

<あらすじ>

 

賞金稼ぎのベン・ブリゲードは、殺人犯ビリー・ジョンを追いかけていた。ビリーを捕らえたベンは、サンタ・クルーズまで彼を連行しようとするが、道中にインディアンが出るというので警戒した。夫をインディアンに殺されたキャリー・レーンも連れ立ち、ベンは東を目指した。

 

一行を追いかけるのはビリーの部下のフランクだった。だがフランクは、ベンがわざと追い付かせようとしていることに気づく。なぜなら、ベンの妻はフランクに殺されていたからだ、ベンは復讐の機会をうかがい、またその虚しさにも気づいていたため、キャリーの復讐心を諫めもした。

 

ベンは、妻の敵を討ち、フランクを倒した。これで彼の復讐は終わった。彼がサンタ・クルーズを目指しているというのはウソで、目的は復讐だった。ベンはビリーの身柄を保安官のブーンに預けた。

 

<雑感>

 

残虐なアパッチ族なんてものが出てくるが、アパッチ族がキャリーの夫の馬を返却する描写もあり、一方的に悪く描かれているわけではなさそうだ。もちろん、完璧な対応ではないだろうが、当時のアメリカ社会のことを思えば、アパッチ族に礼儀があると描くだけでかなりリベラルな主張だったのであろう。

 

ベンは復讐に囚われ、それだけを目的に生きているようだが、キャリーに対してはそうなってほしくないとの想いがあり、アパッチ族の描写になったのであろう。

 

☆3.4。時代性というものがあるからある程度は我慢しないと。