「銀座カンカン娘」(1949年作品)感想 | 深層昭和帯

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島耕二監督による日本の歌謡映画。出演は高峰秀子、笠置シヅ子、灰田勝彦。

 

 

<あらすじ>

 

隠居した元落語家の新笑のところに、恩人の娘の春と秋が居候することになった。春と秋は歌うことが好きで、朗らかな歌声を響かせるのだが、新笑の妻おだいはふたりの歌声がうるさくてかなわないと愚痴をこぼす。ふたりは夢こそあれ、文無しの身の上であった。

 

ところが、映画撮影の身代わりを春がやることになり、思わぬ形で1000円を得た。しかも、春と秋を気に入ったプロデューサーの紹介で、バーで歌えることになった。春の夢は歌手になること。秋の夢が画家になること。ふたりは夢に向かって前進した。

 

彼女らが大金を稼いで自立への道を歩み始めたころ、新笑が10万円の借金をすぐに払わないといけないとわかった。ここが恩返しの時とばかりに、春と秋はその10万円を立て替えた。おだいの機嫌も直り、新笑も口座に復帰することとなり、また秋の結婚も決まったことから、急ごしらえの一家は慌ただしくも幸福に包まれるのであった。

 

<雑感>

 

高峰秀子さんの若かりし頃の御尊顔が拝める作品。これは確かにかわいいですね。お嬢様顔とでもいうのか、上品で、子役モデルとしてもてはやされそうな顔をしている。オレが物心ついたときには、高峰秀子といえばすでに大女優さんであったが。

 

誰に似ているんだろうな。沢口靖子さんみたいなオーラだろうか。へんてこな眼鏡をかけていてもまだかわいい。

 

☆5.0。古い作品だから、昨今の映画とはフォーマットからして違うが、視聴者まで幸福感で包んでくれそうな作品であった。