「狼と香辛料Ⅱ」(2009年作品)第11・12話 最終回 感想 | 深層昭和帯

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映画、ドラマ、アニメ、特撮など映像作品の感想を中心に書いています。

原作:支倉凍砂、監督:高橋丈夫、制作:IMAGIN。

 

 

第十一幕 狼と別れの決意

 

エーブと協力して毛皮を買い付けることになったロレンスは、ホロを担保にデリンク商会から融資を引き出す事に成功する。既にエーブは毛皮の買い付け先も確保しており、ロレンスは夢実現への道筋をつけたも同然だった。ホロの身柄と現金の引き換えを翌日に控え、宿で穏やかなひと時を過ごす二人…。しかし、ホロは突然別れを切り出してくる!

 

第十二幕 狼ととめどなき涙

 

暴動で混乱に陥ったレノスの町の裏側で、商人同士の商戦も勃発していた。それを勝ち抜くべく奔走するエーブとロレンス。しかし、商人の誉れである莫大な利益を目前にして、ロレンスの胸には一抹の不安と迷いがあった。傍らのホロはそれに感づくのだが…。

 

<雑感>

 

なかなか味わい深い作品で、春から始まる2期が楽しみになってきた。古い作品なのでそれほど作画も良くないから、新しいシリーズはきっといいものになるだろう。と、「キノの旅」のときも同じことを書いた。実際はそうはならなかったが。

 

ホロが生まれ故郷に帰る話なのに、まるで物語は進んでいなくて、その位置さえちゃんとは特定されていない。ホロが南へ移ったのは神話時代というか、それが御伽噺になるほど昔のこと。さらに南の土地で神として崇められ、その風習が廃るほど長く生きている。生まれ故郷があるのかどうかすらわからない。

 

それに、熊に滅ぼされたとされる逸話が、実際はどんなものなのかもわからない。雲をつかむような旅に、ロレンスは付き合わされている。