「田園の守り人たち」(2017年作品)感想 | 深層昭和帯

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映画、ドラマ、アニメ、特撮など映像作品の感想を中心に書いています。

グザヴィエ・ボーヴォワ監督によるフランス・スイスのドラマ映画。出演はナタリー・バイ、ローラ・スメット、イリス・ブリー。

 

 

<あらすじ>

 

第1次大戦中のフランスは、男たちが皆戦争に出てしまい、女たちが田園地帯を守っていた。未亡人のオルタンス・サンドレールは、ふたりの息子コンスタンとジョルジュを戦地に出していた。

 

田舎の家には、息子たちが代わるがわる休暇で戻ってきた。臨時雇いしていたフランシーヌ・ライアントは、次男のジョルジュと恋に落ちた。だが、長男のコンスタンが戦死してしまった。嘆き悲しむ母。

 

さらに、作物の買い付けにやってきていたアメリカ人とフランシーヌの間に噂が立ち、ジョルジュは母に頼んでフランシーヌを家から追い出した。あらぬ噂を立てられたフランシーヌは激怒して出ていく。だがこれは、ジョルジュ目当ての恋の鞘当てだった。

 

そのとき、フランシーヌは妊娠していた。戦場に戻っていたジョルジュに手紙を出すも無視され、オルタンスにも無視され、彼女は歌手として身を立てる決心をする。

 

やがて戦争が終わり、男たちは田園に戻ってきた。

 

<雑感>

 

迷惑なアメリカ人のせいで身寄りのない貧しい娘だけが不幸になって終わる。歌手として成功していたので不幸じゃないかもしれないが。戦争で人がいなくなった村って、必ずアメリカ人の来訪を受ける。ヨーロッパの映画じゃお約束なのかね。

 

☆3.0。労力の割にそれほど面白くもないのだが、戦争を残された妻視点で描く必要性はもっとあると感じるかな。