「a20153の青春」(2022年作品)感想 | 深層昭和帯

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映画、ドラマ、アニメ、特撮など映像作品の感想を中心に書いています。

北沢幸雄監督による日本のドラマ映画。出演は兼次要那、神倉千晶、丸純子。

 

 

<あらすじ>

 

川島拓也は少年時代ネグレストの母親と再婚した義父から虐待を受け、学校でも酷いいじめに遭っていた。拓也の唯一の理解者は同級生の下館結衣。拓也は結衣からの誕生日プレゼントの腕時計を何よりも大切にしていた。ところが時計を母親が見つけて酒代にしてしまう。

 

拓也の中で何かが壊れた。酔って寝ている義父と母親を次々と殺害したのだ。そして少年刑務所に入った。結衣は、そんな拓也に手紙を送り続けた。二人の純愛は拓也が刑務所へ入っても壊れることはなかった。

 

出所後、拓也はごく普通の社会人として働き、一人で生計を立てられるように努力し、小学校の先生として働く結衣に逢う。そして彼女からもらった手紙をすべて焼き、電車で去っていった。結衣はそれでも拓也を追い続ける。

 

<雑感>

 

ろくでもない親に育てられて、学校ではイジメられて、ろくでもない親でも殺せば刑務所。出所後にその女性を訪ねたところ小学校の先生になっていて、人殺しの自分が関わったら彼女に迷惑をかけてしまうと悟って去っていく。

 

これは切ない。空気読んだな。救いは、結衣が迷惑がっていなかったことか。

 

☆3.2。超一流ってわけじゃないけど、切なくなる話だった。