「にしきたショパン」(2021年作品)感想 | 深層昭和帯

深層昭和帯

映画、ドラマ、アニメ、特撮など映像作品の感想を中心に書いています。

竹本祥乃監督による日本の青春映画。出演は水田汐音、中村拳司、泉高弘。

 

 

<あらすじ>

 

凜子と鍵太郎は、小さい頃からの幼なじみであり、その独特の風貌から達磨先生とよばれる高校音楽教師のピアノの門下生。鍵太郎のピアノの腕は、門下生の中でも常に一番で、作曲もこなす天才肌だ。

 

鍵太郎の大きな手が奏でるラフマニノフは素晴らしく、テクニックでは誰にも負けない実力を持っていた。対して凜子は、ピアノは大好きだが、不器用でコツコツと努力するタイプ。彼女はショパンに憧れていた。

 

だが、阪神淡路大震災が鍵太郎の人生を狂わせる。家が貧しい彼は、コンクールで優勝して留学の道を掴むしかなかったが、出場できなくなった。代わりに出場した凛子が優勝して留学する。

 

凛子は留学先で充実した人生を送り、3年後に帰国。するとそこには、作曲家として成功して、まるで別人のように冷たくなった鍵太郎の姿があった。彼に与えられる試練により、局所性ジストニアを発症してしまう凛子。ピアニストとしての道は険しいものとなった。

 

互いに他人の痛みに接したふたりは、再び出会うのだった。

 

<雑感>

 

役者の演技が素人臭いことを除けばなかなか良かった。かといって何かこうグッとくるものがあったわけではない。鍵太郎役の俳優さんは、こんなことを言っては悪いが、表情で何を伝えようとしているのかわからない。

 

☆3.0。ギリ劇場鑑賞できそうな作品。