「ニュージェネレーション 21世紀の殺人事件」(2023年作品)第7・8話 感想 | 深層昭和帯

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映画、ドラマ、アニメ、特撮など映像作品の感想を中心に書いています。

デジタル時代の殺人事件について考察するドキュメンタリー。

 

 

エピソード7 - 盛られた毒

 

夫婦で整体院を営む妻が昼食後に不調を訴え、向かった病院で心肺停止の状態に陥る。延命治療が続けられていたが、やがて夫は治療の中止を決断する。母親の死に疑問を抱いた娘が司法解剖を依頼したことで、母の死因が毒を盛られたことであると判明し、殺人事件として捜査が進められる。

 

エピソード8 - 死の投稿

 

コロラド州で19歳の女性が行方不明になり、翌日路上で遺体となって発見される。頭部には1発の銃創があった。事件は世間の大きな関心を呼び、犯人について様々な憶測が飛び交う。容疑者が二転三転し捜査が難航する中、捜査当局はようやく被害者の携帯の通信記録を入手する。

 

<雑感>

 

犯罪の本質はまるで変わっていないのに、SNSなどによりその見え方が変わったのではないかというのがオレの感想なのだが、検索機能というのが曲者で、その履歴によってその人物の直近の関心がわかってしまうようになったのは大きな変化だ。

 

誰かを毒殺しようとしたとき、毒に関する知識が元々あれば検索はしないだろうが、学歴などから毒物に強いことが知られてしまう。毒物に対して知識がない場合、パソコンや携帯で検索してしまう。すると、その履歴が残って特定の時期に毒に関する情報を収集していたことがバレてしまうから、すぐに警察に怪しまれる。

 

でも、なぜか人は携帯を利用して検索してしまうのだ。なぜだろう?

 

犯罪者の性向というのは変わらない。犯罪の可視化が進んだということだろうか。もうちょっと以前と何が変わったのかを探る視点があっても良かったかも。