「薬屋のひとりごと」(2023年秋作品)第20話 感想 | 深層昭和帯

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映画、ドラマ、アニメ、特撮など映像作品の感想を中心に書いています。

原作:日向夏、監督:長沼範裕、制作:TOHO animation STUDIO、OLM。

 

 

エピソード20 - 曼荼羅華

 

祭事に乱入して、大怪我を負うも壬氏を救った猫猫は、これまでに起きた祭具の盗難事件や、祭具の管理者の死亡など、祭事にまつわる一連の事件の繋がりを推理する。祭事を執り行っていた壬氏の立場や、意外な人物まで関わっていたこの事件について、そら恐ろしさを感じる猫猫。その一方、ありえない薬の存在を知って驚きを隠せない猫猫だが…。

 

<雑感>

 

伏線を回収しつつ、事件の核心に迫りつつある。仮死の薬は洋の東西を問わず物語に数多く登場するが、曼荼羅華やトリカブトなどを用いることが有名。どちらも致死量以下の毒をあおって仮死状態になったのち、解毒剤やその他の治療を用いることで蘇生する。

 

こんなことができるのは、致死量がわかっているからで、毒を毒として使い続けていないと「ある量以下なら仮死になる」とはわからない。仮死の薬が洋の東西を問わず登場するのは、宮廷において毒殺が頻繁に行われていた証左なのだ。