荻上直子監督による日本のドラマ映画。出演は松山ケンイチ、ムロツヨシ、満島ひかり。
<あらすじ>
山田は、北陸の小さな街で、小さな塩辛工場で働き口を見つけ、社長から紹介された「ハイツムコリッタ」という古い安アパートで暮らし始める。無一文に近い状態でやってきた山田のささやかな楽しみは、風呂上がりの良く冷えた牛乳。そして、お米が買える給料日を心から待ち望んでいた。
ある日、隣の部屋の住人・島田が風呂を貸してほしいと上がり込んできた日から、山田の静かな日々は一変する。できるだけ人と関わらず、ひっそりと生きたいと思っていた山田だったが、夫を亡くした大家の南、息子と二人暮らしで墓石を販売する溝口といった、なぜだかハイツムコリッタの住人たちと関わりを持ってしまう。
一緒にご飯を食べたり、笑ったり、そんな楽しい日々の中、ある日山田が北陸の町にやってきた「秘密」を住人たちに知られてしまう。山田は詐欺で前科があったのだ。そして自殺した父親のことを知るために北陸にやってきた。だが、生前の暮らしぶりから自殺ではないとわかる。
遺骨を粉砕し、アパートの住民の手を借りて葬式と散骨を行うのだった。
<雑感>
邦画特有の、あるいは、邦画のテンプレ感満載の、よくある邦画だった。なんでこんな「映画ってこんなものだ」って思い込みを強く感じさせる作品ばかり撮るのか。
個人的には好きじゃなかったが、嫁は楽しんでいたようだ。満島ひかりの存在感が良かったかな。安心感のある演技。
☆3.4。こんなアパートどこにもねーよ。