「砕け散るところを見せてあげる」(2020年作品)感想 | 深層昭和帯

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映画、ドラマ、アニメ、特撮など映像作品の感想を中心に書いています。

SABU監督による日本の恋愛映画。出演は中川大志、石井杏奈、井之脇海。

 

 

<あらすじ>

 

高校3年生の蔵本玻璃は学校でイジメられていた。同級生の濱田清澄は、彼女を助けようと勇気を出して声を掛けた。少しだけ打ち解けたものの、玻璃は家でも虐待を受けており、いつしか元に戻ってしまった。玻璃の父親は、自分の母親と妻を同時に殺しており、それを目撃した玻璃を拷問していたのだ。

 

話を聞き、また死体を発見した清澄は、警察に通報しようとするが、玻璃の父親に発見され、ふたりとも焼き殺されそうになった。清澄が意識を失ったことで激怒した玻璃は、父親をゴルフクラブで殴打した。

 

清澄が目覚めたのは病院だった。すでに警察が動き出しており、玻璃は名前を変えて転校していた。

 

数年後、ふたりは再会。やがて結婚して子供が出来た。ところが、清澄は人命救助の途中で濁流に流されて亡くなってしまった。残された玻璃は、子供に父親はヒーローなんだと語って聞かせるのだった。

 

<雑感>

 

イジメ被害者は、家庭環境が滅茶苦茶で、学校で一番の嫌われ者。こういうケースの場合、教師も味方になってくれない。教師は金持ちや権力者の家の子供を贔屓しがちだからだ。家が貧乏だったり、悲惨な家庭環境にある子供は、親からの圧力がないので甘く見られるのである。

 

そんな状況を、ヒーローに憧れるひとりの高校生が救う話。そして、ヒーローは助けた少女と結ばれ、幸福になりかけるが、川に流された車の中にいた人物を助けようとして死んでしまう。そのことを、昔イジメられていた少女が息子に語って聞かせる。

 

切ないのぉ。何だこの感想ww でも、本当に切ない話だった。

 

☆3.8。本来、男の子はみんなヒーローに憧れるものなのだ。勇気は尊い。うん。