「シュガーベイビー Youtopia」(2018年作品)感想 | 深層昭和帯

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ベラルド・カルボニ監督によるイタリアの官能映画。出演はマチルダ・デ・アンジェリス、ドナテッラ・フィノッキアーロ、アレッサンドロ・ハーバー。

 

 

<あらすじ>

 

マチルダは卒業してからオンラインゲームばかりして働こうとしなかった。実家の家計は火の車。車も売ってしまった。彼女は、ラブチャットで金を稼ごうとするが、友人らに発見されて笑いものにされてしまった。

 

もっと確実に稼ぐため、彼女はネットで売春相手を探した。競売により薬局を経営する男に3万5千ユーロで売れた。マチルダは、中年男の要求通り、ドレスを着て家で待っていた。男がやってきてからもマチルダはオンラインゲームをやめない。

 

欲情した母親が男の身体をまさぐるが、男は少女にしか興味がない。マチルダの母は、男をナイフで刺し殺した。隣の部屋が修羅場になっている間、マチルダはオンラインゲームの中で好きな男性とダンスを踊っていた。

 

<雑感>

 

原題は「ユートピア」なのだが、YOUTOPIAをどう訳していいのかわからなかったのか、邦題は「シュガーベイビー」になっている。そこを何とかするのが翻訳家の仕事じゃないのかと。

 

ゲームの世界の中の自分と、現実の自分の差に苦しむ現代の若者を描いた作品。これは世界中どこでも同じ問題を抱えているのだろう。映画でもよく取り上げられるテーマになった。

 

個人的には、働いて金銭的に自立さえすれば、一生YOUTOPIAの中で暮らせるのだから、若い間に働いて貯金を作り、後は遊んで暮らせばいいと思っている。なのになぜか、働く前にみんな遊んでしまう。そして人生の後半に詰む。なぜ若いころに遊んでしまうのか。

 

☆2.8。そんなに面白くはない。