「ニューオーダー」(2020年作品)感想 | 深層昭和帯

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映画、ドラマ、アニメ、特撮など映像作品の感想を中心に書いています。

ミシェル・フランコ監督によるメキシコ・フランスのドラマ映画。出演はネイアン・ゴンザレス・ノルビンド、ディエゴ・ボネータ、モニカ・デル・カルメン。

 

 

<あらすじ>

 

夢に見た結婚パーティー。マリアンにとって、その日は人生最良の一日になるはずだった。裕福な家庭に生まれ育った彼女を祝うため豪邸に集うのは、着飾った政財界の名士たち。

 

一方、マリアン宅からほど近い通りでは、広がり続ける貧富の格差に対する抗議運動が、今まさに暴動と化していた。その勢いは爆発的に広がり、遂にはマリアンの家にも暴徒が押し寄せてくる。華やかな宴は一転、殺戮と略奪の地獄絵図が繰り広げられる。

 

そして運良く難を逃れたマリアンを待ち受けていたのは、軍部による武力鎮圧と戒厳令だった。電話や通信網は遮断され、ついさっきまで存在していたはずの法と秩序は崩壊、日常が悪夢に変わる。軍はマリアンを保護するが、彼らはこの機に金持ちから簒奪するために集まった兵士たちであった。マリアンは捕らえられて、額に16の文字を刻まれる。

 

捕まっていたのは、マリアンをはじめ富裕層の令嬢ばかり。彼女らは次々に強姦されていく。1か月の凌辱が終わり、兵士らはマリアンの家族に身代金を要求した。一瞬だけ安堵が広がるものの、兵士たちは身代金を受け取ると人質を射殺していた。

 

事態を重く見た軍上層部が、腐敗した兵士らを特定してマリアンらを開放する。マリアンらは上層部の家に連行されてそこで殺された。口封じのために事態を知っている人間すべてが殺され、反乱兵士が奪った金は上層部が巻き上げた。

 

<雑感>

 

詳しくはないが、どうも実話らしいぞ。実話だって宣伝されている。これがメキシコの日常なのか。みんなアメリカに移民したくなるわけだわ。テキサスじゃ移民を合法的に殺し始めそうな勢いだが。

 

☆3.5。メヒコは土人の巣窟だったのか。ま、知っちゃいたけど、これほど酷いとはね。