「ディープ・クリムゾン 危険な友情」(2021年作品)感想 | 深層昭和帯

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映画、ドラマ、アニメ、特撮など映像作品の感想を中心に書いています。

ダミアン・ロメイ監督によるアメリカのサスペンス映画。出演はリア・メリット、ハーラン・ドラム、ローレン・ブリオーリ。

 

 

<あらすじ>

 

高校生のイヴリンは、クラスメイトのブリアナと大親友。そんなある日、ブリアナの母ミンディが何者かに殺される事件が発生。身寄りのないブリアナを心配したイヴリンの母ルーシーは、里親や孤児院を拒む彼女を見て、一時的な保護者として我が家で預かることを決意する。

 

娘たちも笑顔を取り戻し安堵するルーシーだったが、その後、ブリアナの数少ない親戚サラを探す最中に、何者かに襲われ大ケガを追ってしまう。

 

一方、ブリアナは前の学校で暴力事件を起こし、退学させられていたことが発覚。さらにはイヴリンが書いた作文をブリアナが自分のものとして学校に提出していたことも明らかになる。

 

そんな折、ミンディの元カレで容疑者のグレッグが、ルーシーの前に現れ、自分の無実を主張するとともに、ブリアナが怪しいと訴える。そしてようやくサラの居所が判明する。ルーシーが急いで駆け付けると、すでにサラは殺されていた。

 

事件が起こったとき、グレッグは警察にいた。ブリアナの服に犯行で使われている麻酔銃の針が発見され、取り上げていたミンディの車の鍵もブリアナに取り返されていた。サラの自宅近くで目撃されていたのはミンディの車だった。警察の忠告に従い、ルーシーはブリアナの親権を一時的に放棄した。

 

これにイヴリンが激怒。イヴリンとブリアナは家を出て、ブリアナの旧宅に隠れた。追いかけたルーシーは驚愕の事実を知る。一連の事件の犯人はブリアナではなく、イヴリンだったのだ。イヴリンはブリアナと別れるのが怖く、多くの事件を起こしていたのだった。

 

<雑感>

 

自分の娘が犯人かよ。これは騙されたというよりは、あまりに唐突すぎて、奇を衒っているとの印象を与えてしまうな。脚本としては意外に鮮やかな逆転劇かもしれないが、親友と別れたくないなんて理由で、普通の人間に連続殺人は起こせないし、それを計画的にやり切るのは不可能だし、事件が終わってから「お母さん、ごめんなさい」なんて普通の生活に戻れない。

 

いくらなんでも無理がありすぎる。もうちょっとブリアナに執着する理由が強くないと。

 

☆2.4。動機が弱すぎるってことだよな。