「MOTHER FUCKER」(2017年作品)感想 | 深層昭和帯

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映画、ドラマ、アニメ、特撮など映像作品の感想を中心に書いています。

大石規湖監督による日本のドキュメンタリー映画。

 

 

<あらすじ>

 

25年に渡り、最底辺を暴走する突然変異な音楽レーベル“Less Than TV”。 その主宰者である谷ぐち順と家族、そして仲間たちによる<最低>だから<最高>すぎる、日本地下ロック最前線の記録。

 

自らもバンドマンであり、現在はフォークシンガー“FUCKER”として活動する谷ぐち順が1992年に立ち上げた、世界的にも見ても極めて特異な音楽レーベル“Less Than TV”。パンク、ハードコアを基本としつつも彼の感性の下、ジャンルの壁を物ともせずあらゆるタイプのアーティストが紹介されてきた。

 

bloodthirsty butchers、ギターウルフ、DMBQ、BEYONDS、ロマンポルシェ等“Less Than TV”が音源をリリースしてきた多くのバンドは異彩を放ち、その後メジャーデビューしたものも少なくない。

 

しかしレーベルは立ち位置を変えることなく、日本全国のアンダーグラウンドシーンを繋ぎ続け、遂に25周年を迎えた。

 

映画『MOTHER FUCKER』は“Less Than TV”と谷ぐち順に魅了された本作が映画監督デビューとなる大石規湖が波瀾万丈のレーベルの現在、谷ぐちの生活、その妻でありバンドマンであるYUKARIと一人息子の共鳴の姿、そしてそのレーベルに集う多くの仲間たちを追い続けたドキュメンタリー映画である。

 

<雑感>

 

何かを作る楽しさが人生を支えることがある。このドキュメンタリーはそういう意味での音楽を伝えている。

 

まさに「若者たちの創造への渇望」である。ただし、若者のまま老人になった人、多数出演といったところか。まぁ、それも人生だが。

 

☆3.0。我々の時代はナゴムレーベルのケラがこんな存在だった。