エド・ルッソ監督によるアメリカのドキュメンタリー作品。
エピソード5 - 壊れた友情
フロリダ州のある町で、息子を残したまま突然テイラー・ライトが失踪。捜査官が関係者の取り調べを行う中で、失踪当日に一緒に出かけた友人アシュリーに疑いの目が向けられる。ふたりの共通の友人カサンドラによれば、アシュリーがテイラーの金を預かっていて、テイラーがその関係を清算しようとしていたという。
テイラーは離婚した際に夫の口座から10万ドルを勝手に引き出し、そのうちの一部3万4千ドルをアシュリーに預けていた。警察が調べると、その金は別の複数の自分の口座に振り込まれてゼロになっていた。サインの筆跡もテイラーのものではない。
さらにアシュリーはその金で交際中の男にバイクなどを買い与えていた。警察は彼女の犯行と断定して厳しく追及。携帯電話の通話位置からテイラーの遺体を発見。彼女を逮捕して仮釈放なしの終身刑に持ち込んだ。
エピソード6 - 歪んだ愛情
18歳の少女サブリナ・ズリッチが自宅で養母リサ・クノッフェルを殺害して現行犯逮捕された。少女は犯行を覚えていないと供述し、養父ケビン・クノッフェルは何かを隠そうとする。リサの死により多額の保険金がケビンに入り、彼は自宅差し押さえを解除するために金を使いさらに新車と中古住宅を購入していた。
半年後、サブリナは司法取引に応じる。彼女は、ケビンと肉体関係にあったことを認め、殺害を計画したのはケビンだと話した。さらにケビンから持ち掛けられた計画を、学校の友人オータム・パブリクに話したと証言。当初はオータムが殺し屋を用意するはずだったという。
ケビンは終身刑、司法取引に応じたサブリナは禁固30年に処される。
<雑感>
第5話と6話は、比較的単純な事件で、警察はかなり鮮やかに事件を解決している。第5話は金に目がくらんだ女の犯行。第6話は、養父と肉体関係になって妻の座に座れると思い込まされた少女の犯行。いずれも欲が絡んでいる。同情の余地はない。
日本では実際の取り調べの映像をこうやって見ることはできないので、番組によって人間不信が高まることはないが、お人好しでボーっとした人間が量産され、さらに警察の取り調べがブラックボックス化してしまい、自白強要などの事件が起こる。