「タイガーマスク」(1969年開始作品)第1話~5話 感想 | 深層昭和帯

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映画、ドラマ、アニメ、特撮など映像作品の感想を中心に書いています。

原作:梶原一騎・辻なおき、制作:東映動画。



第1話 黄色い悪魔

米国マット界を反則行為で荒らし回り、黄色い悪魔と恐れられたタイガーマスクが帰国した。その戦いぶりを見た馬場は、彼が悪役レスラー養成所・虎の穴の出身ではないかと訝しむ。孤児院・ちびっこハウスの若槻先生とルリ子は、タイガーに憧れの眼差しを向ける健太少年に、10年前に院を飛び出した伊達直人の面影を見る。

第2話 嵐を呼ぶ猛虎

いじめっ子にケンカで負け、ふて腐れた健太はプロレス会場に忍び込む。彼の前に現れたタイガーマスクは、アントニオ猪木と組み、殺人男爵バロンと正義の業師ブリスコ組とのタッグ戦に挑む。姿を消した健太を捜すルリ子たちは、夢中になってタイガーを応援する彼の姿を、プロレス中継のテレビ画面の中に見つける。

第3話 帰ってきた男

10年ぶりに孤児院を訪れた直人は、子どもたちにプレゼントを配るが、はねっ返りの健太には嫌われてしまう。再会した直人にタイガーマスクの姿をダブらせていたルリ子は、立ち退きを迫る暴力団に卑屈な態度を取る彼に落胆。直人は借金の借金のカタに取り壊されそうな孤児院を助けるため、全額返済を申し出るのだが…。

第4話 虎の穴の掟

孤児院に暴力団の赤沼組が訪れた。組長は高額な利子の支払いを迫り、若月先生とルリ子は頭を抱える。一方、タイガーは鋼鉄の牙を持つ荒業師・ミスターウルフと対戦。クリーンファイトで相手を追いつめるが、思わぬ苦戦を強いられて反則行為に走ってしまう。観客のブーイングを浴びる彼の脳裏に、10年前の記憶がよぎる。

第5話 決死の虎

改めて虎の穴への服従を誓ったタイガーは、黒い魔人ボボ・アフリカを反則技でボロボロにしてしまう。見かねたジャイアント馬場は、タイガーを日本マット界から追放しようと考えるが、ちびっこファンが彼にサインを求める姿を見て思いとどまる。タイガーは虎の穴に、ファイトマネーの半分を上納すると約束していた。

<雑感>

虎の穴は秘密結社のようなもので、全世界に支部があり、孤児をスカウトして激しい特訓の末悪役レスラーとしてデビューさせる。その際にファイトマネーの中から上納金を払わせるのだが、自分が育った施設「ちびっこハウス」の窮状を救うために伊達直人は上納金も使ってしまう。これがきっかけになって悪役を返上。虎の穴から裏切り者と見做され、次々に刺客を送り込まれることになる。

上納金はファイトマネーの50%。第4話で取り立てのためにミスターXが登場する。第5話で「ちびっこハウス」のために完全に金を使いきってしまい、タイガーマスクは虎の穴を敵に回してしまう。

まだ悪役レスラーたちは登場していない。第5話に登場したボボ・ブラジルという黒人選手は実在している。子供のころに見た記憶がある。

全105話もあるが、ゆるゆる視聴していくつもりだ。古い記憶をできるだけ呼び起こしたい。