「グッドランド 不審な遺体」(2019年作品)感想 | 深層昭和帯

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映画、ドラマ、アニメ、特撮など映像作品の感想を中心に書いています。

ジョッシュ・ドーク監督によるアメリカのスリラー映画。出演はマット・ワイス、シナモン・シュルツ、リック・フォルテン。

 



<あらすじ>

カンザス州グッドランド。かつて石油採掘で賑わったこの町も、今では訪れる人もほとんどなく廃れ寂れてしまっていた。そんな中、町外れの農場で流れ者の男バラーの遺体が発見される。

当初、泥酔して寝ていたバラーが農作業中のトラクターに巻き込まれた事故と考えられていたが、女性保安官ゲインズはバラーの行動に不審な点を感じ、殺人事件ではないかと疑う。

解剖からの帰り道、ゲインズは町中を古いカメラで撮影する見知らぬ男に声をかける。エルゴと名乗るその男は、アメリカの原風景を撮影する旅の途中だというが、ゲインズは人の出入りの少ない小さな町に、同時期に訪れた2人の男に何らかの接点があるのではないかと疑う。

エルゴは町の人間と何かを企んでおり、バラーはその一味だった。ゲインズはバラーが不凍液入りの酒を飲まされて殺されたことを突き止める。バラーは銀行強盗の一味で、エルゴは情報収集役だった。ところがバラーが殺されたために3か所同時銀行強盗をやらされる羽目に。

町を出ていこうとしたところ、モーテルの16歳の従業員の裸の写真を撮った罪でゲインズに逮捕される。それを見た犯人グループは警察署を襲撃してエルゴを誘い出し、そのまま犯行に移った。金は奪ったが、グループのひとりがゲインズに撃たれて死亡。エルゴは逃走して主犯格の男に会い、仲間割れになるが最後はふたりとも保安官に撃たれて死んだ。

<雑感>

これもなかなか良かったが、モーテルの女性従業員との関係やエルゴの過去が掘り下げられておらず、事件の背景もそれほど凝っていなかった。というよりアメリカのこの手の作品にありがちなテンプレばかりだった。そこが残念かな。

☆3.0。平均点くらい。ゲインズがもうちょっと魅力的に描かれていれば良かったのに。