「めくらのお市 命貰います」(1970年作品)感想 | 深層昭和帯

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市村泰一監督による日本の時代劇映画。出演は松山容子、目黒祐樹、丹波哲郎。

 



<あらすじ>

悪代官の手下を斬ったお市は、とうとう自分が賞金首になってしまった。街の浪人たちはお市を追い回す。手練れたちから逃れるためにお市は漁村に身を寄せた。だがここにも悪代官の魔の手は伸び、漁民たちは苦しい生活を強いられていた。村人のために立ち上がるお市、そこに浪人たちが襲いかかる。

3人の浪人のうち、手裏剣の法師三九郎はお市のことを理解し、他の浪人たちを裏切って彼女の仲間になった。彼はこの漁村の生まれ。貧乏ゆえに医者になり損ねて身を持ち崩していたのだった。やさぐれた人間ばかりの中、お市だけは初心を貫き、悪代官と共謀する灘万一家を闇に葬った。

<雑感>

漁村でお市を助けてくれた男を誤って殺してしまい、お市は爪弾きにされてしまう。それでも本当の悪を見極めヤクザの家に乗り込んでいくお市が格好いい。この時代の役者さんは、殺陣も上手いし、なんといっても演技中に瞬きしない。ずっと目を見開いたままなのだ。

☆5.0。最後はちょっと切なくなる話であったが、このシリーズはどれも最高に面白かった。