「ピアノ・レッスン」(1993年作品)感想 | 深層昭和帯

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映画、ドラマ、アニメ、特撮など映像作品の感想を中心に書いています。

ジェーン・カンピオン監督によるフランス、ニュージーランド、オーストラリアのドラマ映画。出演はホリー・ハンター、ハーヴェイ・カイテル、サム・ニール。

 



<あらすじ>

失語症の女性エイダは娘とともにニュージーランドに移住した。彼女はピアノだけが生きがいだったので船で運んだものの、現地で結婚する予定だったスチュワートは理解がなく、浜辺にピアノを置き去りにした。エイダはベインズという男にその場所まで連れて行ってもらった。ベインズはピアノを弾くエイダを見て彼女を好きになった。

ベインズはスチュワートと交渉して土地と引き換えでピアノを手に入れた。ソシテエイダに銀板の数だけレッスンしてくれたらピアノは返すと持ち掛けた。嫌々レッスンするエイダにベインズは迫り、ふたりは肉体関係になった。

妻の浮気を知ったスチュワートはエイダを閉じ込め、それでもいうことを聞かないと指を切り落とした。ふたりは離婚。エイダは本国に帰るふりをして娘フローラとともにベインズと暮らすことになった。

<雑感>

ピアノは海に投げ捨て、義指をつけて別のピアノを演奏する最後であった。何十人をぶち殺すアクション映画よりも、エイダの指が切り落とされた瞬間がつらい。こういうのが演出ってものなのだろう。心をえぐられるようであった。

☆5.0。初見。なぜ見る機会がなかったのかよくわからないな。とにかくつらい話であった。