「笑ゥせぇるすまん」(1989年~93年作品)第51話~54話 感想 | 深層昭和帯

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映画、ドラマ、アニメ、特撮など映像作品の感想を中心に書いています。

原作:藤子不二雄Ⓐ、制作:シンエイ動画。



51. 見おろす男

いつも卑屈に生きているサラリーマン・宇和目和夫(49)は、家でも会社でも謝りっぱなし。喪黒は宇和目の性格を改善させるため、高層ビルの屋上で1週間生活させる。すると宇和目は堂々とした態度に変貌し、周囲の見る目も一変し、社長にも気に入られた。ところが平屋の自宅に帰り、カミさんに怒鳴られると元に戻ってしまった。

52. ゴルフフリーク

ゴルフが大好きだが下手クソのサラリーマン・白玉教一(44)は、喪黒から魔法のクラブをもらう。これを使うとスーパーショット連発で本人も周囲もビックリ。いつも自分を馬鹿にしていた部長の悔しがる姿を見て、白玉は悦に入るのだった。すると部長がクラブを貸せと迫ってきた。喪黒から誰にも使わせるなと念を押されていたが、つい貸してしまった。すると彼の腕は元に戻ってしまった。

53. 老顔若体

73歳の会社社長・出雲若志(73)は、見た目は50代。若く見られることが自慢だったが、肉体の衰えは顕著だった。喪黒は出雲の肉体に若さを甦らせるため、特製の鉄アレイを渡す。これで鍛えた出雲は再び若さを取り戻したのだが、喪黒には若い女と遊ぶなと注意された。それを破ってしまった彼は、身体は肉体でも顔が死にかけの老人になってしまった。

54. 椅子男

印刷屋に勤める安楽一寿(38)は、仕事が忙しく、家に帰らず事務所のイスを並べて眠る生活を送っていた。喪黒は安楽に寝心地のいいベッドをプレゼント。毎晩自宅で安眠できるはずだったが、ベッドは女房と子供に取られてしまう。喪黒は彼を安眠させるために、彼自身を椅子にしてしまった。

<雑感>

54のオチは「安楽、いいっすねー」。駄洒落ですか。毎回のネタ出しごくろうさまです。51からの4本は、「元に戻ってしまった」ネタと、元に戻るはずが自分自身が椅子になってしまったというものだったので、おそらくまとめて出したアイデアだと思う。

「元に戻った」「元に戻った」「元に戻った」ときて、最後に外してある。こういう時は大体まとめてアイデアを出してネームを作り、ペン入れ前にゴルフに出かけているのだ。