「新・女検事霞夕子 夏の記憶」(2003年作品)感想 | 深層昭和帯

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映画、ドラマ、アニメ、特撮など映像作品の感想を中心に書いています。

齋藤光正監督による日本のサスペンスドラマ。出演は鷲尾いさ子、丘みつ子、中原丈雄。

 



<あらすじ>

市内の民家でかつてマルチ商法で世間を騒がせた郡進一という男が殺された。郡は少年時代にレイプ事件を起こしたワルで、最近も妻の連れ子を虐待していたことから、近所でも評判の悪い人物であった。

そんな中、夕子は郡の家の近くに住む会社社長で、虐待をわざわざ抗議しに行った間宮知佳に疑惑の目を向けた。アリバイを主張する知佳の過去を調べた夕子は、知佳が少女の家に暴行されていた驚愕の事実を知る。それは、殺された郡進一が犯したレイプ事件は、2件目だったのだ。最初の被害者こそ間宮知佳だった。

間宮知佳は肺癌を患い、余命2か月を宣告されていた。それで、虐待されている娘を救うために郡進一を殺したのだった。また彼女は、人生唯一の想い人だった男性をその日に亡くし、生きる意味を見失ってもいた。そんな間宮知佳が最後にやっておかなければならなかったのは、殺人だったのだ。

<雑感>

前回鷲尾いさ子版「新・女検事霞夕子」シリーズをまとめて視聴したときに漏れていた作品。これはシリーズ20作目になる。残っているのは第18作「心の天使」だけだ。中島ひろ子がゲストで出演しているのでどうしても視聴したいのに、これだけハブられている。

内容はいつものオープンリーチミステリで、冒頭で犯人は間宮知佳(丘みつ子)だとバラされてしまう。残りの時間は、なぜ近所の評判がすこぶるいい彼女が殺人を犯したのか動機の解明に宛てられる。ほぼこのパターンで全20作あるはずだ。

☆3.6。犯人役が芸達者で、鷲尾いさ子はどちらかといえば棒演技なのだが、顔に嫌味がないので鷲尾いさ子版だけ視聴している。桃井かおりは見る気になれない。癖が強すぎる。