「機甲界ガリアン」(1984年作品)第2話~5話 感想 | 深層昭和帯

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伝説の鉄巨人を探索していたアズベスとジョルディ王子が、白い谷という超文明の遺物が多く発掘される場所でガリアンを見つけるところから始まる。



ジョルディは光に包まれた謎の生命体によって意識を乗っ取られ、気づいたときにはガリアンの操縦を覚えていた。

ガリアンを操り征服王マーダルのロボット兵と戦ったジョルディは、無事に役目をはたして敵を追い払った。ところがその矢先、白い谷の長の娘チュルルは謎の円盤の拉致されてしまう。チュルルを攫っていったのはヒルムカという名の謎の女であった。

円盤を追う途中でガリアンを変形させることに成功したものの、彼は円盤を見失い、かわりにマーダルの親衛隊長ハイ・シャルタットと交戦となってしまう。だが彼らは重力異常が起こっている場所に近づきすぎたために戦いは自然と中断されることになった。

そこで泥棒家業のレッド・ウィンドウと出会ったジョルディは、チュルルを捜しながら敵基地内部へと侵入した。

こんな感じで物語は展開されている。

世界観としては、中世というか古代の終わりごろの時代に、超古代文明の存在を知って研究している感じ。発掘している場面があったから超古代だと書いたが、ヒルムカを見ている限りは異星人で、マーダルもまた同じ文明圏出身に思える。おそらく宇宙人が何らかの形のこの世界にやってきて、現地の古代人に文明を教えている最中ではないだろうか。ヒルムカが彼と対立している理由はまだ分かっていない。

なんだかイデオンっぽい話ですごく面白い。最近のアニメにはない展開なので新鮮な気持ちで拝見させていただいているものの、当時はこういう作品の方が多かったくらいなのだ。

同じロボットものでも富野作品と違うのは、ロボットの戦闘シーンを無理に入れないところだ。富野はサービス精神旺盛なので、毎回必ずアイデア満載のバトルシーンを入れる。だがよりリアル志向の高橋良輔はそんなことはしない。まるっきりガリアンが動かない回が序盤で早くも存在する。

ロボットアニメが好きな人で古い作品もこだわりなく視聴できる人なら十分楽しめる良作。