「日本独立」(2020年作品)感想 | 深層昭和帯

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映画、ドラマ、アニメ、特撮など映像作品の感想を中心に書いています。

伊藤俊也監督による日本のドラマ映画。出演は浅野忠信、宮沢りえ、小林薫。

 



<あらすじ>

戦争に負けた日本は、連合軍GHQの指揮下に入った。占領された日本は、欧米の属国になる瀬戸際にあった。危機を察した吉田茂は、欧米との交渉役にすでに引退していた白洲次郎を抜擢する。白洲次郎は日本の属国化を防ぐために新憲法制定の準備を進める。

日本政府の動きに焦ったGHQは、急遽自分たちで日本の憲法を草案して押しつけてきた。憲法の専門家もおらず、わずか一週間で書かれた憲法を日本は暴力を背景にしたあくどい交渉で飲まされることになる。白洲次郎は屈辱的な米軍基地受け入れを念頭に置きながら、それでも日本が独立国であることを忘れないよう吉田に念を押す。

<雑感>

バブル世代の我々は、こうしたことはよく勉強してきたのだが、団塊の世代と団塊ジュニアはそうではなかったらしく、まぁバカは治らないものだから仕方がないが、日本は白洲次郎が祈念したような状態にはなっていない。そもそもこの作品も非常に上映館が少ない。左翼は暴力によりこうした言論を封殺しているのだ。

歴史的な事実を知らない若い世代は、対米戦争に反対しながら立場的に何もできなかった白洲の悔しさや、日本人が敗戦に負けず再度立ち上がることを願った彼の苦しみを知った方がいいだろう。何度も言うが、これらは我々の世代はすでに勉強してきたことなのだ。

学校では教えない。教師というのはGHQの奴隷に過ぎないので何も知らないし教えてはくれない。全部自分で勉強したのだ。バカだと思われたくなかったら、若い子も自分で情報を集めて読書するがよかろう。「現行日本国憲法の解説」でこのどうしようもない憲法のバカらしさはすでに書いている。何度も書くつもりはない。

☆3.5。主題はいいと思うが、浅野忠信はとんだ大根役者だ。白洲次郎にはとても見えない。