「剣風伝奇ベルセルク」(1998年冬作品)第22話 感想 | 深層昭和帯

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映画、ドラマ、アニメ、特撮など映像作品の感想を中心に書いています。

原作:三浦建太郎、監督:高橋ナオヒト、キャラデザイン:松原徳弘、制作:OLM TEAM IGUCHI。



第22話 潜入

ガッツ、キャスカ、ジュドー、ピピンの4人は、王宮地下牢に繋がる抜け道を探し出し、グリフィス救出のために潜入した。

そのころ鷹の団の残りのメンバーは、いよいよグリフィスが帰ってくると浮かれた気持ちで森の中で待機していた。右腕を負傷していた最年少のリッケルトもそのひとりだった。

川で水を汲もうとしたリッケルトは、水面に光り輝く妖精の姿が映っているのを目にした。胸騒ぎがして団員たちの元に戻ってみると、松明のそばには誰もおらず、ひとりの団員が怪物に食われながらリッケルトに逃げるよう告げた。

シャルロット王女の導きで城内に入った4人は、グリフィスが監禁されている城の地下牢最深部に到着した。そこに横たわっていたのは、手足の腱を切られ、舌を抜かれ、逃げることも叫ぶこともできなくなった痩せこけたグリフィスの身体だった。キャスカは動くこともできず、呆然とそれを見つめた。

拷問官は自分の仕事を誇らしげに語った。激怒したガッツは彼を突き殺し、包囲した兵士たちを次々に屠っていった。ガッツの鬼神のごとき戦いぶりにより、グリフィスは救出された。しかし彼がそれを望んでいたのかどうかは確かめるすべがなかった。

<雑感>

黄金時代編をアニメにするのはやっぱり間違っているよな。蝕で終わるアニメなんてよくないよ。あまりに凄まじいインパクトであったことと、区切りの良さから、黄金時代編はテレビシリーズと別制作会社の劇場版が作られたが、蝕で終わるアニメなんかあっちゃいかんと思うよ。

重要な情報開示の回であった、ここまでで長い回想シーンは終わった、そうわかるような作りじゃないと。それなりに工夫をしているのは知っているけれども、やっぱりこれはいかんよなぁ。

蝕じゃなければ、外伝的な扱いにすべきなのに、重要な情報開示がなされる最重要回が蝕のシーンだから、本伝に組み込むしかないもんな。なんでこんな構成にしたのだろう? テレビシリーズはかなりソフトにしてあるのに、それでもつらいもんな。