「ブラック・ジャック21」(2006年作品)第4話 感想 | 深層昭和帯

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映画、ドラマ、アニメ、特撮など映像作品の感想を中心に書いています。

原作:手塚治虫、監督:手塚眞、総作画監督:神村幸子、制作:手塚プロダクション。



episode.4 北欧の黒い天使

ブラック・ジャックは本間先生の知り合いのクロイツェル博士から話を聞くため、ピノコと共に北欧の小国へ。クロイツェルは休暇に出ているという話だったが、デブン副理事から連絡を受け、病院の地下にある特別病室に行くと、そこにはクロイツェルの姿。彼は交通事故に遭って植物人間になったという。

彼が再起不能とわかれば後継者争いになるため、デブンはクロイツェルに変装して翌日行われる公開手術に執刀して欲しいとブラック・ジャックに依頼した。いったんは断ったものの、知り合った小さな女の子の母親の手術と聞いて、手術料を引き上げた上で承知した。

難手術をブラック・ジャックは成功させた。その腕前に感嘆した人々はさすがクロイツェル博士だと褒め称えた。翌日患者の様態を確認するため病室に赴くと、そこには少女とピノコがいて正体がバレてしまった。実はブラック・ジャックに手術を依頼した副院長は、ブラック・ジャックを追い詰めた組織の人間で、多額な着服を行っていたのだ。

正体を明かしたブラック・ジャックは、石もて追われるように病院を後にした。しかし十分な手掛かりを得た。

<雑感>

オリジナル脚本といっても、もとになった逸話があり、それらを繋げて一連のストーリーにしているようだ。だったら、あの大工さんが建てた海沿いの診療所も元通り直してくれればいいのだが。あの大工は病気で入院はしたが、死んだことにはなっていない。

それにしてもなんて悲しい人生なのだろう。まさに孤独なヒーローだ。