「プラットフォーム」(2019年作品)感想 | 深層昭和帯

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映画、ドラマ、アニメ、特撮など映像作品の感想を中心に書いています。

ガルダー・ガステル=ウルティア監督によるスペインのホラー映画。出演はイバン・マサゲ、アントニア・サン・フアン、エミリオ・ブアレ。

 



<あらすじ>

ゴレンはおかしなビルの一室で目覚めた。各階層には2名ずつ人がおり、ゴレンの部屋にはトリマガシが同僚としていた。プラットホームと呼ばれる給仕がやってきて好きな食事を楽しむことができた。部屋の中央にはおかしな穴が空いていた。食事を貯めこむことはできず、プラットホームが追加するまでに食事を終えなければならない。

階層は時間が来ると移動した。下階に行けば行くほどプラットホームの食事は上層階に食い荒らされて少なくなる。ふたりが171回に到達したとき、プラットホームに食事は残っておらず、餓死寸前になったトリマガシは、ゴレンを縛って食べようとしていた。そこにプラットホームに乗ってミゲルが現れて助けてくれた。ゴレンとミゲルは死んだトリマガシを食べて飢えを凌いだ。

次に目を覚ますと33階層にいた。運営のイモギリがパートナーになった。彼が言うには、平等に食べれば食事は全員に行き渡るとのことだったが、まったく上手くいかなかった。彼は階層は下200階まであると言っていたが、次に目を覚ましたときふたりは202階層にいた。騙されていたことを知ったイモギリは自殺した。イモギリを食べて飢えを凌いだゴレンは、次に6階層に移り、バハラットとペアになった。

バハラットにふんだんにある食事を平等に分配しながら下に行こうと提案したゴレンは、強欲な人間と戦いながら食事を配りながら下に降りていった。ゴレンはそこで子供をプラットホームに乗せ、自分は最下層に残った。

<雑感>

分配をテーマにした作品。上から下へ平等に配っていけば上はなくなるというのはマクロ経済学では間違っているとされるのだが、どうもそう考えない人が多いようだ。大切なのは経済成長で、分配に偏り過ぎると経済成長を牽引する人間がいなくなって全員貧乏になり寄り会社が増えるのだ。

☆1.0。共産・社会主義の発想から抜けられない人間が多いようだ。