アンソニー・マン監督によるアメリカの西部劇映画。出演はジェームズ・スチュアート、ジャネット・リー、ロバート・ライアン。
＜あらすじ＞
ハワード・ケムプは保安官殺しの賞金首ベン・ヴァンダーグロートを追いかけていた。金鉱探しの老人ジェッシ・テイト、元騎兵隊の中尉ロイ・アンダースンを仲間にした彼は、崖の上に潜むベンを捕えるための作戦を練った。激闘の末にベンをとらえたところ、彼はリナ・パッチという女性と一緒だった。
こうして3人にベンとリナを加えた5人は、一緒にコロラドに向かうことになった。しかし悪漢のベンは、賞金の分け前のことで仲間割れを誘おうとしたり、金山の在処を知っているとジェッシ老人を騙して殺して脱走を図った。またしても激しい銃撃戦となり、ベンは射殺された。
彼の死体がないと賞金が受け取れないため、ロイは死体を回収しようと川に入って溺れ死んでしまった。ハワードはいそいそとベンの死体を馬に乗せたが、リナが哀れに泣き叫ぶので可哀想になって彼を埋葬してやった。そしてハワードとリナは、ふたり揃ってカリフォルニアを目指した。
＜雑感＞
開拓時代のアメリカは女が少ないし、リナのようなあてのない女はとりあえず頼れそうな男なら誰でも良かったのだろう。贅沢が言えない境遇だったのだ。広さに対して人口が少なすぎるわけだから、カタツムリの出会いみたいなものだったのかもしれない。
☆4.0。日本も人口が2000万人しかいない時代が長かったわけだから、そんな環境で自由恋愛なんて成り立たないよな。
