「月蝕」(1956年作品)感想 | 深層昭和帯

深層昭和帯

映画、ドラマ、アニメ、特撮など映像作品の感想を中心に書いています。

井上梅次監督による日本のドラマ映画。出演は月丘夢路、三橋達也、石原裕次郎。

 



<あらすじ>

夜の街に綾子という名の女性がいた。彼女は華やかで男性遍歴が激しく、何人もの男性と経験があった。しかしその実、彼女は復讐のために身をやつしたのだった。彼女は自分の身体を使って男たちを手玉に取り、金のために自分を捨てた男と寝取った女の会社に復讐した。

綾子に狙われた会社は次第に経営が悪化してきた。復讐を果たすまでいま一歩となったとき、ボクシングの試合で頼みにしていた男を失った。歯車は狂い始め、また綾子を心配する友人の自殺も重なり、彼女の心境に変化が生じた。彼女は大人しく結婚することを決意した。

そこに、かつて利用したフィリピン人のレオが戻ってきた。レオは綾子を殺した。

<雑感>

当時のハリウッド映画をイメージして作ったのだろう、おしゃれな感じの作品だった。石原裕次郎はほんのちょい役で、他の映画のフィルムの使い回しかもしれない。月丘夢路さんがグレタ・ガルボっぽいイメージで悪女を演じている。

☆4.0。古い映画が意図するところを掴むには、それなりに教養がいるというものだ。