「学生野郎と娘たち」(1960年作品)感想 | 深層昭和帯

深層昭和帯

映画、ドラマ、アニメ、特撮など映像作品の感想を中心に書いています。

中平康監督による日本のコメディ映画。出演は長門裕之、芦川いづみ、中原早苗。

 



<あらすじ>

三流大学の学生たちはみんなバカだった。彼らを通して狂人の定義を探る作品。

<雑感>

変な話だなぁと思ったら原作が曽野綾子だった。なんか納得。

人間の行動は意思によって決められているとの前提で社会は成り立っているが、意志の力や作用はそれほど大きな影響は及ぼしておらず、意志は未来を切り拓いてもくれない。定まった形が前提として存在する社会で、狂っているとはどんなことなのかを問うている。とても面白い作品。

 

☆5.0。こういうテーマのはっきりした作品って減ったよなぁ。