「友罪」(2018年作品)感想 | 深層昭和帯

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映画、ドラマ、アニメ、特撮など映像作品の感想を中心に書いています。

瀬々敬久監督による日本のドラマ映画。出演は生田斗真、瑛太、夏帆。

 



<あらすじ>

暴力記者益田純一は出版社を解雇されて町工場で働き始めた。そこでできた友人鈴木は多くの技能を持つ真面目な青年だった。もうひとりで来た友人の美代子は、かつて騙されてアダルトビデオに出演してしまったことからひっそりと働いていた。そんなおり、町で猟奇殺人事件が起きた。それはかつて日本中を震撼させた少年Aの犯行手口とよく似ていた。

鈴木は少年Aこと青柳と顔がよく似ており、記者だった増田は彼のことを疑い始める。そんなさなか、美代子が身バレして出演DVDが町にばらまかれる。彼女を庇う青柳。美代子に付きまとう悪党たちと対峙する中で徐々に本性を現してくる鈴木。舛田は彼こそが青柳だと確信した。

結局事件は、青柳とは関係がなかった。しかしそれぞれが過去の自分の罪と向き合うきっかけになった。

<雑感>

益田、鈴木、美代子の他にタクシー運転手の山内というのが出てくる。山内はかつて息子が自動車事故を起こしたことで一家離散を味わっている。益田は子供のころに虐めに加担して友人を自殺に追い込んでいる。美代子はAV、鈴木は猟奇殺人。そんな人々の人生のドラマであった。

☆4.3。重苦しい話だけども、オレみたいに犯罪者に厳しい人間はこういう作品も見ておいた方がいいかもなぁ。山内と美代子は被害者だが、益田と鈴木みたいなのには情け容赦ないからな。だが、必要以上に感情移入したり共感して支援者気取りになるつもりはない。