「川っ風野郎たち」(1963年作品)感想 | 深層昭和帯

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映画、ドラマ、アニメ、特撮など映像作品の感想を中心に書いています。

若杉光夫監督による日本の青春映画。出演は山内賢、和泉雅子、松原智恵子。

 



<あらすじ>

父親が死んで貧乏になった家庭の女性が、進学を断念する中で次第に生活が荒れてきて、姉妹には父親の形見である英語辞典だけを持ってアメリカへの密航を試みるが失敗。母と娘は和解して、定時制高校への進学を目指して娘は再スタートを切る。

<雑感>

うん。昭和って貧しかったよな。昭和って浮き沈みが激しかった時代で、最低の時代はもちろん敗戦前後。戦前も軍事クーデターが起こる前までは好景気で、いまほど物質的に豊かではないが仕事もあって活気に満ちていた。

朝鮮戦争と高度経済成長期は再び活気を取り戻した時代なのだが、この作品はそうした活気に乗り切れなかった不幸な若者たちを描いたのかもしれない。この作品もイマイチ取っ掛かりがなかった。古い作品はその時代の意図を読み取れないことがままある。

☆3.2。というわけでこの作品も昭和の女優さんを鑑賞するだけに終わった。和泉雅子さんが美しい。