「七つの会議」(2019年作品)感想 | 深層昭和帯

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映画、ドラマ、アニメ、特撮など映像作品の感想を中心に書いています。

福澤克雄監督による日本の経済ドラマ映画。出演は野村萬斎、香川照之、及川光博。

 



<あらすじ>

八角民夫は万年係長で居眠りばかりする男だった。それでも会社をクビにならないことからすべての社員から憎まれている。上司も新入社員も自分の失敗を八角に押し付けていた。

実は八角は親会社が絡むネジの強度偽装問題を公にしようとしており、社会では公表派と隠蔽派で壮絶な駆け引きが行われていたのだ。結局八角は強度不足のネジ情報をマスコミにリーク。会社は残務処理をするだけの組織になる。八角はそんな会社に残った。

<雑感>

ドラマはすごく入り組んでいるのだが、要はよくある情報隠蔽とリークの話。この映画の場合、八角たち強度不足を知る人間は社内人事を上手く操り強度の足りているメーカーに戻したうえで、リコールをする腹積もりだった。ところが社長がと副社長が情報隠蔽に走ったためにやむなくマスコミにリーク、会社は倒産に近い状態になってしまった。

よくある話ですけどね。コストダウンに必死になる限りこんなことはずっと続く。どこの会社でも起こりうることです。そして、社長と副社長が自己保身に走って会社ごとダウンして中国人や韓国人が安く買い叩く。この繰り返し。ウンザリしますな。

☆4.0。硬派な社会派ドラマでした。半沢みたいな作品。バッタもん? いや、知らん。