聞かされていなかったことから今後を考えたら | アラ冠こぶた(別居夫は腎臓がんⅣ 淡明細胞がん急進行型)

アラ冠こぶた(別居夫は腎臓がんⅣ 淡明細胞がん急進行型)

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①アラ冠になって思うこと・色んな日常
②夫の腎がん闘病記
③Ⅱ型糖尿病の治療のために受けた胃スリープ手術とその後の生活の記録のまとめ

今日、主治医から電話がありました。

今後の治療についてです。

 

現状では入院時よりも息が上がることは減っており、貧血の数値も横ばい。

ただ、5月後半に予定されていた左腎臓の手術に関しては延期(中止)せざるを得ないと。

それは仕方がないでしょう、心臓の数値が心不全に近くて貧血もひどいとなったら麻酔による危険度が跳ね上がりますからね。

主治医がいくらやりたいとしても呼吸器内科からストップがかかるし、麻酔科も受けてくれないのは当たり前のことですもん。

 

今日の電話の中で主治医から手術をなぜしたいのかを聞くことが出来ました。

その内容について今後の予後にも影響があるのに夫から私は何も聞かされていなかったんです。

 

・オプジーボで肺の多発転移は消失しているが、最近は腎臓の原発部位については増大してきている。

・腎臓の原発部位の増大に伴って脾臓にも浸潤もしくは転移の疑いが見られる。

それに今回の胃カメラや造影CTの結果で胃への浸潤もしくは転移の可能性が出てきた。

 

この3つの問題について現状では手術ならば腎臓単体の摘出では済まず、脾臓と胃の部分切除も含むとなると、出血も多くなり体力的にもかなりの消耗が考えられるので手術は今後も出来るかどうかわからないそうです。

そしてオプジーボの効果が落ちてきている可能性が高い。

少なくとも原発については効果はかなりなくなっているってことですね。

夫の場合はカボメティクスを地元の総合病院で処方されてすぐに副作用がひどく出て輸血をしなければ命に係わるほどのパニック数値になって緊急入院したので、変薬して使える薬がほとんどないのです。

そのことを質問すると「分子標的薬のカボメティクスとは違うラインの薬はかなり初期の物なので効果があまり期待できない」と主治医からも電話の時に聞きました。

主治医の考えとしてはオプジーボが肺に対して効果が認められているうちはオプジーボを使う方向で、増大してきている原発の腎臓を取ってしまいたかったようです。

でも、それも望みは薄くなったというのが今回の診断でしょうね。

明日は再度の胃カメラが入っていて、その時に胃への浸潤があるのか、それ以外の潰瘍なのかが分かり、胃カメラで処置できる物であれば行うと言われました。

処置の内容によって退院の日にちが決まる、とは言われましたが、退院は出来るでしょう、という表現で、歯切れが悪いんですよね。

また、今回の貧血については原発の腎臓がんの増大によって腎機能が落ちて貧血が進んだとも言われました。

 

これはあくまで私の考えで医師から言われた訳ではありませんが、転移ではなく他の臓器に浸潤しているとなればお腹の中全体にがん細胞が広がっているんじゃないのかな、と。

だとしたら、そろそろ次のステップを見据えないといけない時に来ているのかもしれない。

腎機能の低下による強度の貧血ならば、輸血を定期的に行わなければ自分の力で腎臓が血液を作るように指令を出せなくなっているのでしょうし。

そもそも、夫のガンは腎臓のがんの中でも少ない急進行型です。

脾臓に浸潤の疑いがあって手術となって、その間に胃への浸潤の疑いが出てる時点で、主治医の予測よりも早い進行なんじゃないかと考えてしまいます。

夫の場合は骨転移よりも腹膜播種になって行くのかなと。

夫が退院してきたら、これからは完全同居はしないにしても、毎日の訪問と診療の付き添いは必須になりそう。

買い物なども1人で行かせるのは無理だろうから、大きなショッピングモールに連れて行き車椅子を使うことになるでしょうね。

介護保険が使えるまでにあと7ヶ月ほどありますが、夫の住む市町村には一時的な貸出制度があると看護師がこの前教えてくれたので、そちらについても調べて見てQOLが保てるように協力するしかありません。

夫の自己中心さが出て私の精神がやられる前に、入院先を考えた方がいいのかもしれない。