すすきと冬の天の川(Z6/10.5mmF2.8DX対角魚眼)
もう天空は寂しい秋の空に代わって輝星が競いあう冬の星空に入ってきました。一昨年より再開した天体写真も「質より量」の方針で量産した結果、撮影できる新規の天体もいよいよ少なくなってきて、これからは露光時間の追加と画像処理スキル向上により質の向上を図っていきたい...最近はそんな感じで臨んでいます。
ペルセウス座~おうし座は分子雲が充満しており、昨年色々な場所を色々な焦点距離で撮影したが、結局露光時間不足で本当に満足できるものはなく...ただどのくらい写るかなど各々の天体の基本的な特性を知ることができたのでは、と思いたいです。またそもそも分子雲はナビソフト(星図)にはっきり載っていないので構図を決めるだけでも一苦労、最初は内外の作品をお手本にして真似するしかありません。これからが本番かも...。
...ということで、9/27レモン彗星が出てくるまでのわずか2時間ですが、このあたりの分子雲の中で最も好きなIC348~NGC1333の領域を昨年と同じ構図・光学系で撮り増しを敢行しました。
【ペルセウス座IC348~NGC1333周辺】
左のIC348は、小型の散開星団で、星団周辺に淡い反射星雲・分子雲・散光星雲が入り混じった美しいながめです。一方右端のNGC1333は、ペルセウス座とおうし座の境界線付近に位置する反射星雲、 NGC1333の周囲にも淡いガスが広がっており、そのガスがIC348周辺まで充満しているように見えます。自然な色合いにするためナローバンドフィルターは使用していません。
【昨年の作例】
昨年と比較すると露光時間増(2H→4H(F3))により、コントラスト向上や画像の滑らかさだけでなく色彩も豊かになっているように思います。
【ファインディングチャート】
Date: 2025/9/27 22:47~ 300sx28FR
※2024/11/4 2:14〜 300Sx22FR (Total Exp 4h10m)
Telescope:Takahashi FSQ-106ED (F3RD) 320mm f3
Camera:ZWO ASI2600MC No Filter
Mount: ZWO AM5
Edit: PIXINSIGHT
Shot in: Oto, Gojo-shi, Nara, Japan (※Oashi-kogen, Okayama)