21~22日の近征の分、あとひとつ残っていました。
先日銀河撮影準備のブログを書いたら、大ベテランの「1976westさん」からこういうのはどうですかと3対象をご紹介いただきました。NGC3115はその一つです。いつもご指導いただき、また今回はご紹介本当にありがとうございます。
NGC3115はもとより「ろくぶんぎ座」もどこにあるか知らず、そこから調べました。しし座の下(南)でした。
『ろくぶんぎ座は17世紀末にドイツの天文学者ヘベリウスが、星座と星座のすき間を埋めるために新しく作った星座の一つです。〈うみへび座〉と〈しし座〉の間が空いていたので、比較的見つけやすい(4.5等から5等級の)星を選んで強引に当てはめたような感じがします。そのため、とくにこの星座の神話や伝説はありません。』(アストロアーツより転載)とのことで何とも存在感がないはずです。
NGC3115は小さいが明るいレンズ状銀河、真横から見たエッジオン形状で、明るい光芒に囲まれています。画像処理する際も、暗くするとNGC4565(ニードル銀河)のような紡錘(スピンドル)形状が見えてきます。(拡大写真参照)
【スピンドル銀河 NGC3115(ろくぶんぎ座)】
典型的なエッジオン銀河に比べて,中心バルジのふくらみが大きいのが特徴で,その全体の形から紡錘銀河(Spindle Galaxy)というニックネームを持ちます。
【拡大】
少し暗くしてみると紡錘状であることがわかります
【アノテーション】
【ファインディングチャート】
しし座の南です。
データ
日時: 2025/3/21 21:44~ 180sx36FR(総露光時間1時間48分)
鏡筒: タカハシMT-160(MEYONコレクター) 1000mm f6.3
カメラ:ZWO ASI 533MCP gain100 -10℃
(ASI120MMによるオートガイド)
赤道儀:ZWO AM5
フィルター: なし
画像処理:PIXINSIGHT
撮影地:丹波篠山市