いよいよ銀河シーズンが始まります。すさみまで来て北天の銀河を撮っても意味がないので南天のNGC3621を撮ってみました。同じうみへび座ですが、うみへび座は大きくM83からは離れています。それにしても春の南天(おおいぬ座とからす座の間)は星が本当に少なく寂しいですね。
【NGC3621(うみへび座)】
NGC3621はコップ座の南(赤緯-32度)、うみへび座中心部にある大きな銀河です。視直径は10'もあります。この銀河の形態的な特徴はバルジ(銀河の中央部分)の膨らみがない形をした渦状銀河であることです。また2024年4月11日にその中に超新星SN2024ggiが発見されています。(さすがにもう写っていないと思います)
ファインディングチャート
上がコップ座、左上がからす座、右はポンプ座
ハッブル宇宙望遠鏡画像(参考)
データ
日時: 2025/2/26 23:43~ 300sx17FR(総露光時間1時間25分)
鏡筒: タカハシMT-160(MEYONコレクター) 1000mm f6.3
カメラ:ZWO ASI 533MCP gain100 -10℃
(ASI120MMによるオートガイド)
赤道儀:ZWO AM5
フィルター: なし
画像処理:PIXINSIGHT
撮影地:和歌山県すさみ町
※薄雲の通過とガイドの乱れで条件が悪く、良品歩留は70%ほどでした。高度が低いと発色も悪いですね。