いよいよ紫金山・アトラス彗星の再見参ですね。マイナス等級に増光とも言われており、雄々しい姿をみせてくれることを期待しております。関西は明日晴れそうなので、出撃予定です。
さて10月の新月も結局天気が思わしくなく、一日しか遠征(一日はボウズ)できませんでした。晴れてはいるんですが...快晴とまでは...ということで雲で中断されながら、自宅で恒例の惑星状星雲の収集を行いました。カラフルで面白い形状の惑星状星雲のコレクション収集は「撮って楽しく・見て楽しく」何となくポケモン攻略に通ずるものがありますね。
今日ははくちょう座のNGC7048ですが、淡い目なので感度アップのためGain300、Bin2、10秒露出(50分)で撮影してみました。天体写真を始めて以来ビニングは初めての試みです。結果的には十分な露出で、内部の構造を表現することができました。なお今回はASIAIRで撮像し、画像処理はすべてPIで行いました。(データが軽くなるのでSharpCap、AutoStakkertを使わなくても問題なかった)
ビニングとは複数の画素の電荷を統合して1つの画素として出力する感度増強方法です。例えば2x2ビニングだと横2画素と縦2画素をまとめて1つの画素として扱い輝度値データを出力するので、感度が純粋に4倍になります。その代わり、ビニング倍率の数値に応じて出力解像度は低下します。2x2ビニングだと縦横半分の解像度で出力される事になります。(例えば私の持っているASI678の場合、通常3840x2160だが1920x1080になる)
【惑星状星雲 NGC7048(はくちょう座)】
はくちょう座デネブの東側にある惑星状星雲です。中央がやや青く、縁が赤く円形状になっているのが分かります。
ちょうどわし座のNGC6781によく似ています。
拡大(1:1)
日時: 10/10 19:30~(10秒x300Fr≒50分)
カメラ: ZWO ASI678MC Gain300 QBPフィルター
レンズ: ミューロン180C RD(1770mmF9.8)トリミングあり
赤道儀: EM-200改 ノータッチガイド
撮影場所:吹田市
撮像ソフト:ASIAIR
画像処理:PI