隠された銀河 ~IC342(きりん座)~ 【秋の銀河シリーズ6】 | 今夜も快晴!★koheiの天体写真★

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きりん座の銀河といえばNGC2403は知っていますが、こんな迫力のある大きく美しい銀河がきりん座にあるなんて...全く知りませんでした。天の川銀河の伴銀河(大マゼラン小マゼラン)を除くとM31M33に次いで三番目に大きく見える銀河なんです。(視直径20分(cf満月は31分))それなのになぜマイナーかというと天の川銀河の方向に位置しているため、数多くの星々や星間ガス、可視光線を遮る暗い塵などが集まっていて、かなり暗くなっている(9.1等)といいます。そのためIC 342は「Hidden Galaxy(隠された銀河)」とも呼ばれています。もしも星間物質の量がこれほど多くなかったとしたら、直径約8万光年のIC 342は夜空で最も明るい銀河の一つだったかもしれないそうです。

 

同じ日にM33を撮影しましたが、それと比較しても赤みを帯びた渦巻の迫力はすさまじく、銀河系を貫いて届いてきたエネルギーを感じました。撮って出しは相当淡い銀河ですが、露光時間2時間でも明細を表現することができました。HII領域(中心核も)も多そうなので、今後撮り足して合成もしてみたいと思います。

(それにしても今月の新月期はこの日しかチャンスがなく天気が良くないですね。「秋晴れ」とかなくなったのでしょうか?)

 

【Hidden Galaxy(IC342)きりん座】

 

【中心部拡大】

 

【参考:NASAハッブル宇宙望遠鏡画像】

データ
鏡筒: タカハシMT-160 MEYON CLT(1000mm f6.3)
カメラ:ZWO ASI 2600MC DUO gain100 -10℃
(内蔵カメラによるオートガイド)
赤道儀:ZWO AM5
フィルター:なし 

画像処理:PIXINSIGHT

日時: 10/1 0:36~ 300sx24FR

(総露光時間2時間)
撮影地:丹波篠山市