銀河系の化学進化を探る銀河考古学 | 今夜も快晴!★koheiの天体写真★

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今日は兵庫県立大学(西はりま天文台)の本田准教授による講演会(主催:関西で星を学ぶ会)に行ってまいりました。西はりまつながりで案内のあったものです。

 

『天文宇宙講演』

 テーマ:銀河系の化学進化を探る銀河考古学

 講師:本田敏志さん

(兵庫県立大学 自然・環境科学研究所 天文科学センター 西はりま天文台 准教授)

 主催:関西で星を学ぶ会 後援:大阪市教育委員会

 

天文学ではあるのですが、どちらかというと宇宙の進化に伴って元素がどうやって合成されてきたかという化学的なお話で、内容は半分くらいしか理解できなかったのですが、面白かったです。

 

プレゼン資料のSNSでの掲載は不可で、あまりうまく説明できませんが、まず宇宙ができてすぐの古い星にはH、He、微量のLiしか元素がなかったのです。ちなみに宇宙の元素の100%近くはHとHeなので、天文学で金属と言ったらそれ以外の元素を差すらしいです。その後星の内部での核融合反応によりOやCとか超新星爆発などによってFeまでの元素が生成されてきて、問題はその先、Feより重い元素(重金属)がどうやってできたのか、というのが最近の学会のテーマでした。ここからがクライマックスなのですが、ついに2017年中性子同士の合体による重力波が観測され、Feより重い元素が中性子星の衝突によって合成されたことが解き明かされることになりました。これ以上の説明は私には無理ですが、今までこういう事実を全く知りませんでした。「重力波」とか「かぐら」とか聞いたことはあり、一体何だろうと思っていましたが、ぼやっとわかってきたような気もします。

 

 

天文台の人たちは、私たちが星を見るのとは全く別次元で、理論の裏付けのため銀河をしらみつぶしに調べたり、世界中の望遠鏡が一つの星に目を凝らしていることもある、ということもよくわかりました。下の書籍が先生の推薦参考図書ですので、興味ある方はどうぞ。今日の内容はさすがに消化不良でしたので、私も復習しようかなと思います。

 

 

こういう機会があればまた参加しよう。