画角の点から手持ちの機器での個々の銀河の拡大はハードルが高いようです。一通り春の銀河で大きいものは撮り終えたので、2巡目(露光時間付加)もしくは銀河グループとして特徴的なものを撮っていきたいと考えています。
今回はバタフライ銀河ならびにM58を同視野にて撮影。
【バタフライ銀河(NGC 4567・NGC 4568)とM58(おとめ座)】
右側の銀河は「おとめ座」の方向にある2つの渦巻銀河NGC 4567とNGC 4568です。海外ではその姿が蝶にたとえられてButterfly Galaxies(バタフライ銀河)とも呼ばれています。NGC 4567とNGC 4568は重力相互作用の初期段階(相互作用銀河)にあるとみられており、私たちは両銀河の衝突が始まったところを観測しているようです。銀河の衝突とはすざましい光景ですね。
左側はM58(棒渦巻銀河)で、おとめ座銀河団の銀河の中では最も明るく見えるものの1つです。中心部には太陽の7000万倍もの質量がある超大質量ブラックホールがあると言われています。
(全景 右:NGC4567/4568、中:NGC4564、左:M58)
(NGC4567/4568の拡大)※拡大しすぎて粗が見え見え!?
鏡筒: タカハシMT-160 MEYON 1XCLT(1000mm f6.3)
カメラ:ZWO ASI 2600MC DUO(オートガイド)
赤道儀:ZWO AM5
フィルター:なし 画像処理:PIXINSIGHT(BXT)
日時: 5/3 22:21~ 300sx14FR (70分)
撮影地:兵庫県丹波篠山市