再帰新星 かんむり座T 爆発について | 今夜も快晴!★koheiの天体写真★

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天文ファンの方はご存知かと思いますが、かんむり座Tの新星爆発が期待されており話題になっています。下記はアストロアーツのニュースからの転載です。

 

 

新星爆発は何度も繰り返されますが、通常は数千年から数万年といった間隔で起こるため爆発時期は到底予想できませんが、白色矮星の質量が大きく、また伴星からのガスの流入量が多い場合は、数十年の間隔で爆発するものもあります。こうした天体は「再帰新星」や「反復新星」などと呼ばれます。

 

 

かんむり座T(T CrB)は過去2回、爆発が観測されており、1866年の時は2.0等まで明るくなりました。1946年は3.0等と記録が残っています。この2回の観測から、かんむり座Tは約80年周期で爆発する再帰新星とみられていて、次回の爆発は当初は2026年ごろと思われていました。ところが2015年くらいから光度が0.5等くらい明るくなり、色も少し青くなってきたこと、さらに2023年2月ごろから徐々に光度を落として、それまでより多少赤くなってきていることもわかりました。この現象も前回は1945年1月ごろに見られていて、およそ400日後に新星爆発が起こったのでした。今回は2023年2月ごろから減光傾向が見られたことから、誤差も含めて今年2月から9月の間で新星爆発が起こるとの予測が出されました。

 
1946年2月前後の観測によると、爆発直前は10.4等くらいだったのが、爆発から1日後には6等に、2日後には3等になっています。つまり、増光スピードは1日で3.4等ほどと思われます。そして極大等級を過ぎるとすぐに減光が始まり、1日に約0.5等のスピードで減光していくと思われます。これは新星のなかでも減光がかなり速いものと言えます。そのため、かんむり座Tは増光の情報があれば大至急で観測しないと見逃してしまう可能性が大きい星と言えます。とくに2等級で輝く極大期は1~2日程度しかないと思われますので、普段から待ち受けていないといけません。
 
 
私は新星とか変光星は全然詳しくないのですが、珍しいイベントなのでぜひ見たいと思います。かんむり座T(T CrB)はかんむり座の左下にあり、アルフェッカ(α CrB)が2.2等星でそれ以外は暗い星なので、2~3等になればかなり目立つと思います。本日時点で爆発の情報がないので、現状のかんむり座T(T CrB)を撮影して(できれば晴れた日は毎日定期的に)おこうかなと考えています。今の11~12等だと大都会で写るかな。かんむり座は小さいので50~85mm(フルサイズ)くらいでよろしいかと。あと情報収集のためX(Twitter)でNASAとか国立天文台とかフォローしておきます。
 
マイナス等級にでもなれば別ですが、一般の方にとっては他の天文イベントに比べると派手さはないです。そういう情報が出れば、これを機会に夜空を見上げて特徴ある「かんむり座」をみつけてみてはいかがでしょうか。(一等星しか見えない大都会の方は苦しいですが)