先日(4/9~10)すさみにて撮影したマイナー銀河3点です。やはりこの辺りは視直径が小さすぎて現有望遠鏡では作品としては成立し難しいのですが、暗い空でどのくらい写るのか試してみました。画像が小さいのでトリミング版を先に載せています。
1.NGC2997(ポンプ座)
地味なポンプ座の西部に位置する中型のフェイスオン銀河です。 南中高度が非常に低く,日本から捉えるのはなかなか難しい天体ですが,腕に沿ってHα成分が点在しており美しい銀河です。
(オリジナル)
2.NGC3521(しし座)
しし座の南の外れに位置する渦巻銀河です。 明るい中心核とその周辺の淡い光芒が広がっている渦巻き構造の様子がわかります。しし座トリプレットを構成するM65・M66などと同様、しし座I銀河群に属しています。
(オリジナル)
3.NGC3718・NGC3729(おおぐま座)
NGC3718はキャンディのような独特な形をしており、銀河の外側に巻きつくような捻じれた淡い腕が広がっていることが知られています。左のNGC3729とは空間的にも近い位置にあり、重力の影響を受けてS字の形状になったともいわれています。腕部分は予想通り炙り出すのが難しく、かろうじて写っていますが酷い画質です。
(オリジナル)
【データ】
鏡筒: タカハシMT-160 MEYON コレクタ(1000mm f6.3)
カメラ:ZWO ASI 2600MC DUO 赤道儀:ZWO AM5
フィルター:なし 画像処理:PIXINSIGHT(BXT)
日時:
(1)4/9 21:25~ 300sx14FR (70分)
(2)4/10 0:10~ 300sx15FR (75分)
(3)4/10 1:32~ 300sx10FR (50分)
撮影地:和歌山県すさみ町