本写真が天文ガイド(2024年8月号)に掲載されました!
すさみへ行った4/1以外は見事に曇・雨または晴れても春霞や黄砂・PMなんかで透明度ゼロの日が続きます。ポンス・ブルックス彗星(12P)がバーストして増光したというニュースも出ていましたが、見たり撮影できないのは悔しいです。
すさみで感じたのは人工衛星・飛行機の多さ。多コマ撮りの天体写真ではスタックの際にPIが全て消してくれるので問題はないのですが、タイムラプスや星景では台無し...、その多さは以前のタイムラプス動画をご覧ください。挙句の果てはその夜スターリンク衛星(※)を初めて見ました。何十もの衛星の隊列が銀河鉄道のように飛んでいくさまは人類の科学発展のすさまじさ...気味悪さが先に立ちました。人工衛星のメリットは大きいとはいえ、自然の美しい夜空が人工衛星まみれになるのは微妙な気持ちです。
※スターリンク衛星はスペースX社がインターネット通信のために打上げている通信衛星です。一度の打上げで複数の衛星が同じ軌道に投入され、まるで列車のように連なって夜空を進んでいくことから「スターリンクトレイン」とも呼ばれています。現在6000機飛んでおり42000機に増やす計画あり。
【M83(南天の回転花火銀河)】
M83(NGC 5236)は、うみへび座にある渦巻銀河であり、その姿から南の回転花火銀河と呼ばれている。昨日のNGC4565が真横からなのに対し、真上から見た銀河(フェイスオン銀河)といえます。非常に視直径は大きく、手持ちの望遠鏡でも写り映えはいいのですが、何せ赤緯がマイナス30度なので南中高度が低く(すさみでも27度)撮影時間が限られます。
ちなみに回転花火銀河はM101(おおくま座)。
[オリジナル]
[拡大(トリミング)]
鏡筒: タカハシMT-160 MEYON 1XCLT(1000mm f6.3)
カメラ:ZWO ASI 2600MC DUO
赤道儀:ZWO AM5
フィルター:なし 画像処理:PIXINSIGHT
日時: 4/2 00:03~ 300sx11FR (55分)
撮影地:和歌山県すさみ町
※ついに禁断の実(BXT)を味見して(Trial Install)しまいました。ワンクリックで効果はヤバイです。もとには戻れそうもありません。