遠征も考えましたが、篠山方面の天気がよくなかったので断念しました。結局晴れたので、宅撮りでオリオン大星雲やら馬頭付近を撮影していましたがいまいちうまく撮れず乗り気がせず、かもめ星雲の近くにHα領域があったので撮影してみました。(途中から曇ってきて終了)
【アヴェリーの島(NGC2353)いっかくじゅう座】
かもめ星雲よりはるかに淡く、結局赤緯が低いのと強烈な大阪方向の光を食らっているのもあり、星雲はほとんど炙り出せませんでした。右上の星団(NGC2353)は、星図アプリに「アヴェリーの島」という名前がついていたので由来を調べてみました。
どうやら天文雑誌「Astronomy」の編集者スティーブン・ジェームズ・オメーラという人が、イギリス出身の海賊王アヴェリー船長にちなんで、この星の宝庫を「アヴェリーの島」と名付けたようです。1695年、アヴェリー(またはエイヴリー)はインドの大ムガールの船を拿捕、船上で財宝を略奪した後、金持ち島に引退したとか。
きらきら光る財宝に見えるということですか...財宝というほどきれいでもないし、おそらく誰も単独で撮ることはないマイナーな天体ですが、こういうのを見つけて色々由来を調べることは楽しいです。(名もなき天体ではないですが...)
【データ】
日時: 1/7 22:31~ 300秒x9FR(45分)
カメラ: ZWO ASI2600MC DUO
レンズ: タカハシMT-160(776mm f4.8相当)
赤道儀:ZWO AM5 ZWO ASIAIRによるガイド
フィルター:QBP
撮影場所:吹田市(光害地)
画像処理:ASIStudio、SI9、FlatAidPro