近赤外の銀河撮影のフラット処理(周辺減光)やカブリ処理がうまくいかず壁にぶち当たっています。
特にフラットフレームに問題があります。533MMのセンサーは正方形なのですが、下記のようなフラットフレームで、なぜ偏心するのかよくわかりません。(フラット作成はLEDトレース台を使用)変な円形のムラなどで行き詰っており、さらにカブリとかのコンボで淡い銀河の周辺部をあぶり出せるはずもありません。FSQなどでは偏心しないので、カメラやフィルターの問題ではなく望遠鏡の問題と思います(光軸ずれ?)。なおフィルターホイールではなくドロワー(48mm)を使用しています。応急的には4枚フラットを準備し、角度に合わせたフラットを使用せざるを得ません。(下の写真は回転させて撮ったフラットの等光度線)
さすがに秘密兵器のFlatAidProでも周辺減光・カブリ・円形ムラと複雑な状況ではうまくいきません。一応恥ずかしながら作例(左下に円形ムラ)をアップしておきます。
【ボーデの銀河(M81)おおぐま座】
※ボーデ(ドイツ)が発見(1774年)
日時: 1/2 20:25~ 180秒x28FR(84分)
カメラ: ZWO ASI533MM
レンズ: タカハシMT-160 RD(776mm f4.8相当)
フィルター:IR640
撮影場所:吹田市(光害地)
画像処理:SI9、FlatAidPro