以前のブログ記事で「L-Ultimateフィルターを使うと赤カブリ?」といった記載をしていたと思うのですが、この1ケ月間その解決のため、ほとんど成果のないテスト撮影を続け、内外のブログや掲示板とかも調べてきました。結論として、ナローバンドフィルターを使用するとカメラ・光学系や光害(カブリ)、迷光など複雑な条件によって光量ムラ・色ムラはある程度不可避であると理解しました。最初はずっとカメラやフィルターそのものの不良を疑ってきたのですが、そうではなさそうです。
QBPやCBPを使い小さなセンサーでは問題は少なく、幸せにも(郊外でも自宅でも)今まで大きな光量ムラ・色ムラなどの画像処理もロクにしないでこの半年間やってきたので、当然そういう技術・ノウハウもありません。画像処理は苦手ですが、都会で撮影する以上、もう「やるしかない」のです(^^)
以前上げた失敗例です。(フラットなし)
下例:カブリ画像(フラットなし)をRGB分解したもの(左上r、右上g、左下b)
gとbは光量ムラがあるのになぜかrは均等??(不思議)
フラットで明度は改善されるが、カラーバランスは直らない(まだ右下が赤い)(^^;)
カラーだけでなくモノクロナローまでおかしくなってきた( ノД`)
昨日タイミングよくレムナントでgetaさんよりソフトの紹介や処理方法をブログ上でご指導いただきました(感謝!)
そしてジャーン!ついにとりあえずフラットフレーム+FlatAidPro(←最強です!)+ステライメージ9のコンボで、本日やっと色ムラ・光量ムラのない、まともな写真ができました!おたまじゃくしちゃんも良く見えています。
※RGB分解フラットはうまくいきませんでした
【おたまじゃくし星雲(IC410)(ぎょしゃ座)】
ようやくこの1ケ月間の胸のつかえがとれました。非常にうれしいです。getaさん本当にありがとうございました。
日時:11/8 22:37~ 75min(15frx5min)撮影地:自宅
カメラ:ZWO ASI 2600DUO(NEW)
鏡筒:タカハシMT-160 RD (776mmf4.8)
赤道儀:タカハシEM-200改 ZWO ASIAIRによるガイド
フィルター:L-Ultimate 使用ソフト:SI9、FlatAidPro