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佐賀のオッサン星にハマる2

このブログはある星空に戦いを挑んだオッサンの記録である。
天文界において全く無名の冴えないオッサンが星見の中から健全な精神を培い、
わずか数年でメシエマラソン完走をなし遂げた妄想を通じて、その原動力となった信頼と愛を余すところなくログ化したものであるかも。

先週の九重ハイキング で撮った写真。



佐賀のオッサン星にハマる2


もしや、と拡大してみると、



佐賀のオッサン星にハマる2


M81&M82が写っていました!


PENTAX Qの標準レンズ01 STANDARD PRIME。

三脚不使用、岩場直起きの固定撮影ISO1600×30秒で銀河が撮れた!(^^)



色々書き込んでいるのは、私が望遠鏡で導入する追い方です。


おおぐま座α星(北斗七星の先端)から一枚目の写真で言うと上方向に少し視界をずらすと特徴的な星並びがあります。私には扇が2つ向かい合っているように見えます。その方向に移動していくと24番星が見つかり、そのすぐ手前にハの字に並んだ2つの銀河が見えます。


M81&M82は眼視で楽しめる面白い天体で、何度も導入していますから、こんな感じで星図無しで導入できます。が、そんな得意の天体はごく僅かなので、他の天体もどんどん導入できるように精進したいと思います。


佐賀のオッサン星にハマる2


コルキットKT-5cmに標準付属のアイピースK-12mmです。

ツァイスサイズですが、31.7→24.5AD(という名の紙筒)を介することでアメリカンサイズになります。



佐賀のオッサン星にハマる2


いつもPHOTONばかり挿しているので、見た目に違和感。



佐賀のオッサン星にハマる2


このアイピースにとってはファーストライトです。




佐賀のオッサン星にハマる2


コリメートで撮ってみました。

眼視では素晴らしい眺めですが。


・・・


・・・ ・・・


・・・ ・・・ ・・・


実視界が狭い!


多分、1度もありません。と調べてみると、ケルナー型のアイピースの見かけ視界は40度。KT-5cm+K-12mmでは倍率50倍ということで実視界は0.8度です。


とにかく月がどんどん視野から逃げていきます。


いや、惑星を見るには広視界は必要ありませんが、コルキットってカメラ三脚、百歩譲って専用木製架台に載せるとしても微動が無いのは厳しいような気がします。



きちんとした望遠鏡用の架台を持っていない人が、最初の一本目として買うには、KT-5cmはおすすめできません。やはり汎用ファミリー三脚で運用できる組立天体望遠鏡15倍がベストバイだなぁ。

美しい月が出ていたので、帰宅してからコルキットで観望しました。

高倍率を使いたいので、結局、架台はSP赤道儀です。

全然手軽じゃありませんが、それでもSE150Nを出すよりは楽です。



佐賀のオッサン星にハマる2


遅くなって高度が低くなり、どうしても赤っぽく写っちゃうので、ズルして白黒です。


PHOTON5mmで120倍。光量がありますので、JAXAのかぐやに乗って眺めているような感じ、というのは言い過ぎですが、素晴らしい眺めです。



さて、先週末の久住のような星空



佐賀のオッサン星にハマる2


PENTAX Qを地面に置いてセルフタイマーでシャッター切ったらこんな感じ。


を見ちゃうと、大口径が欲しくなっちゃいますね。



が、それ以上に、テント担いで山に登ることに萌えてしまいましたが、いずれにせよ機材を揃えるのに10万円は準備しなきゃいけないので、思考停止。

今週末は息子絡みで久住に行ってきました。


ちなみに、久住=くじゅうのつもりで何気なく書いていますが、久住と九重、九重(くじゅう)連山の久住山に入るには九重(ここのえ)町を通って的なややこしさがあって、私も正しく使い分けているかどうかは微妙です。そんな浅学庶民のために、環境省は「阿蘇くじゅう国立公園」と平仮名表記してくれています。


佐賀のオッサン星にハマる2


長者原(ちょうじゃばる)登山口から入ります。今回は九酔渓(きゅうすいけい)経由なので、やまなみハイウェイは通らず。



佐賀のオッサン星にハマる2


登山口を入ってすぐ、タデ原(たでわら)湿原を通ります。



佐賀のオッサン星にハマる2


途中振り返ると、素晴らしい景色です。九州内でも阿蘇くじゅう界隈は雰囲気が別世界です。



佐賀のオッサン星にハマる2


雨ケ池(あまがいけ)は雨が降ると池になるそうです。



佐賀のオッサン星にハマる2


坊(ぼう)ガツルに下りてきました。タデ原もそうでしたが、野焼きが行われたばかりで、



佐賀のオッサン星にハマる2


白黒にすると、まさに「焼け野原」の記録写真みたい(^^;



佐賀のオッサン星にハマる2


坊がつるの端にある法華院温泉山荘に泊りました。九州で一番標高の高い(1303m)ところにある温泉だそうです。



佐賀のオッサン星にハマる2


夕食。



佐賀のオッサン星にハマる2


朝食。



佐賀のオッサン星にハマる2


PENTAX Qだと、無駄にこんな写真が増えます(^^;



佐賀のオッサン星にハマる2


すぐ近くにはテントサイトもあります。テント泊も面白そうです。


さて、ここまでご覧のとおり、この日は気温こそ低いものの素晴らしい晴天でした。夜は子供が寝次第、大人の宴会だったわけですが、乾杯前にちょっとだけ外に出てみました。



佐賀のオッサン星にハマる2


看板は完全に白トビしちゃっていますが、素晴らしい星空でした!(もっとも暗順応する暇がありませんでしたが。)



佐賀のオッサン星にハマる2


三脚無しでカメラ本体のみだったので、岩のくぼみでエイヤっ!としし座あたりを狙ったつもりでしたが、




佐賀のオッサン星にハマる2


外していました(^^;

でも、流れ星が写っていましたので、これはこれでラッキー!



佐賀のオッサン星にハマる2


おおぐま座も頭の先から脚の先まで肉眼で辿ることができました。


黄砂の影響が多少残っているような気もしましたが、久々にいいものを見せてもらいました。

ホイホイ3~5匹目。


佐賀のオッサン星にハマる2


大小、球状星団ひしめく、いて座の球状星団3つ。高度は約20度(^^;



それでは西からいきます。全て、


組立天体望遠鏡+PENTAX Q直焦点

273mm(35mm換算1,523mm)

ISO1600×30秒

JPEG撮って出しをMS Office Picture Managerでレベル調整した後、サイズ変更。





佐賀のオッサン星にハマる2-M069


星M69星


いて座λ星から南へ振ってM69、って言うか低高度で黄砂やらガスやらで透明度が著しく悪くてコルキット5cmでは眼視できず。目盛環見ながら導入して撮影。


そこから東へ振って、

佐賀のオッサン星にハマる2-M070


星M70星


M69よりさらに暗く、これも5cmでは眼視できず。




佐賀のオッサン星にハマる2-M054


星M54星


M70からそのまま導入したかったのですが、コルキット5cmでは集光力がなく星をどうも辿れず。。。

いて座σ星から南へ振って無事に導入。これは眼視できました。


もっと低緯度又は南半球で高度を上げて見れば、また違った印象かもわかりませんが、いて座にあるメシエ天体としては地味な天体たちでした。


これで、全110のメシエ天体のうち80個を制覇。残り20!

この界隈も撮り尽した!と思っていたら、


・・・とさそり座のM6撮っていなかった。。。

ホイホイ2匹目。



佐賀のオッサン星にハマる2-M26


星M26星


組立天体望遠鏡+PENTAX Q直焦点

273mm(35mm換算1,523mm)

ISO1600×30秒

JPEG撮って出しをMS Office Picture Managerでレベル調整した後、サイズ変更。



たて座のM11のすぐ近く(4度くらい)にある散開星団。双眼鏡では同一視野に入ります。一帯は天の川の流れの中。


が、この日は環境が悪い&ファインダーが(15cmではなく)5cmということで、微妙です。

良い環境&15cmで天の川を流すと、微光星がビッシリで何だかよくわからない濃淡がウジャウジャ見えるものですが。。。

ゴキブリホイホイ1匹目。



佐賀のオッサン星にハマる2-M11


星M11星


組立天体望遠鏡+PENTAX Q直焦点

273mm(35mm換算1,523mm)

ISO1600×30秒

JPEG撮って出しをMS Office Picture Managerでレベル調整した後、サイズ変更。



赤道儀の電池切れ→手動アシストで追尾したので、ヘンテコリンな星像でゴメンナサイ。


いて座から天の川を昇って、たて座にある散開星団。5cm眼視でも素晴らしい見応え。黄砂がなければさらにクッキリハッキリで夏が楽しみな天体です。


この日は黄砂の影響だと思いますが、「恒星」は見えづらく4等星も見えていたかな?みたいな感じでしたが、天の川は見えていました。どんな仕組みなのかな?

フルマラソンの疲れも癒えてくると、俄然気持ちは星に向かいます。

昨晩も星がきれいに見えていましたが、組立天体望遠鏡deメシエ天体も完走を目指すべく、未撮影天体を一網打尽にできる朝方に出かけました。しかし、


結果は惨憺たるものでした。


まず黄砂がひどい。

赤道儀モータードライブの電池切れ。

暴走族ミーティング。



特に、暴走族には辟易してしまい、もう干潟よか公園での星見はムリかもです。


とりあえず先方も伊達稼業なので仕方ありません。

新しい生活が始まる4月という夢あふれる季節に、こんなことをやっているということは、実はかわいそうな若者なのかもしれないと、お互い(?)無干渉を決め込みますが、駐車場を周回するライトで瞳孔は開きっぱなし。


そんな中、ファインダー代わりのコルキット(SE150Nは留守番)と組立天体望遠鏡の軸合わせついでに撮影。


佐賀のオッサン星にハマる2


星土星星


組立天体望遠鏡+PENTAX Q直焦点

273mm(35mm換算1,523mm)

ISO125×1/8秒

JPEG撮って出しをピクセル等倍でトリミング。



それからM102を探すために導入した北斗七星の二重星。(が、目的のM102を見つけられず。)




佐賀のオッサン星にハマる2



星ミザールとアルコル星


組立天体望遠鏡+PENTAX Q直焦点

273mm(35mm換算1,523mm)

ISO125×1/2秒

JPEG撮って出しをトリミング、リサイズ。



この後、追尾不調で流れながらもメシエ天体を狙いましたが、環境の悪さとファインダー操作に慣れていないことで一網打尽とはいかず。撮影できたのは5つにとどまりました。


コルキット、光量のある天体を見るにはいいのですが、紙管のファインダーで一発導入というわけにもいかず、さらに天頂プリズムを経由して東西南北がふとわからなくなったり、極めつけは5cmで集光力に難があり、SE150Nのようには振り回せません。

昨晩、雲の切れ目から木星が見えていましたので、「自宅でチョイ見用」コルキットを出してみました。

アイピースPHOTON5mmで120倍という倍率は口径50mmに対して過剰倍率ですが、漆黒の背景に浮かぶ木星像はなかなかのものです。

ここでやめればいいのにPENTAX Qで直焦点を試してみました。

$佐賀のオッサン星にハマる2


星木星星
コルキットKT-5cm+PENTAX Q直焦点
600mm(35mm換算3,348mm)
ISO125×1/25秒
JPEG撮って出しをピクセル等倍トリミングのみ。


ふんっ!眼視ではもっと見えているんだからねっ!



さてところで、

削除済の旧ブログからご愛読頂いている読者の中には、

そう言えば退路を断った男子の勝負云々で昨年4月から1年間の契約社員だったはず。その後どうしてるんだ?

とイブカシム方もいらっしゃるかもわかりません。

紆余曲折ありましたが結論から言うと、そのまま正社員として残るラブラブことになりました。
水は低きへ人は易きへ・・・ブツブツ


そんな新年度最初の週末は、

$佐賀のオッサン星にハマる2



フルマラソン完走!

と言うことで、星から離れておりました。


とりあえず体調を元に戻す、戻しても3月までのように自分の仕事が終われば、定時退社で星見へGO!というわけにはいかなくなっちゃいましたが、ボチボチやっていきたいと思います。

コルキットKT-5ファーストライトを済ませたら組立天体望遠鏡で撮りまくろうと思っていましたが、あいにくの天気でメシエ天体は1つだけ。


往路、ヘッドライトで照らされる地上付近は気持ちいいくらいの透明度でしたが、現地に着いて空を見上げると逆にいつもより明るく、星も思うように見えませんでした。


そんな悪条件ですが、東の空にギリギリおとめ座銀河団が昇ってきて撮り忘れていた最後の一つ、



佐賀のオッサン星にハマる2-M98


星M98星


組立天体望遠鏡+PENTAX Q直焦点

273mm(35mm換算1,523mm)

ISO1600×30秒

JPEG撮って出しをMS Office Picture Managerでレベル調整した後、サイズ変更。



ファインダーとしてコルキットKT-5cmを使いましたが、集光力の無さもあって眼視では全く見えず。

星の並びから、この辺だろうとシャッターを切ったら何とか細長い姿が写ってくれました。(え、見えない?)



オマケで



佐賀のオッサン星にハマる2


星木星星


組立天体望遠鏡+PENTAX Q直焦点

273mm(35mm換算1,523mm)

ISO125×1/80秒

JPEG撮って出しをピクセル等倍でトリミング。



うん、やはり惑星は眼視がイイ!