前回、バイロン・ケイティさんの、ザ・ワークをご紹介しました。
『THE WORK～ザ・ワーク』今あなたを苦しめているその考えは真実でしょうか
自分で試そうとすると、
ちょっと難しく感じる、というご感想をいただきました。
たしかに、サイトの説明と、動画だけだったら、
すんなりとは理解しにくいかもしれませんね。
私も、実際のセミナーなどを受けたわけではないので、
本で読んで試してみた、私なりの理解の範囲で使っているのですが。
ものすごく大まかに、本から説明を書き出せば、
自分が信じている考え〔ビリーフ〕とは、
完全に状況を把握しているということを、
自身とあなたに信じ込ませようとして、
左脳がつくりだしたストーリーであり、事実とは関係がない。
頭に浮かぶ考えは、お天気がかわるように、
自然発生的にうまれるものなのでコントロールはできない。
ただ、頭に浮かんで、流れていく。
そのままであれば、問題にはならない。
問題になるのは、浮かんできた考えを信じ込み、
思い込んだそれ〔ビリーフ〕に振りまわされて、
現実を歪めてとらえ、変えようがない現実と闘い、
自分自身を苦しめている時。
だから、自分が信じている考え〔ビリーフ〕に対して、
「本当にそうでしょうか？」と問いかけつづけ、
ありのままの事実を探求しましょう。
思い込み〔ビリーフ〕を手放し、
自分の心の中での現実との闘いが消滅したら、
ありのままの現実を愛することができ、
安らぎがうまれる。
ということです。
また、ケイティは、世界には以下の三種類の領域しかない、といいます。
- 私の領域
- あなたの領域
- 神の領域（災害、戦争、死など、個人がコントロールできない現実）
”私の領域” をはなれ、他の領域をコントロールしようとしたときに、
ストレスがうまれます。
”私の領域” にとどまり、他へのコントロールを手放すとは、
無力になることではありません。
ただ、ものごとをあるがままに見て、現実を受けいれることで、
余計なストレスをうみだすことなく、
「では、今、私ができることは何だろう？」と、
意欲的で建設的な判断をすることができます。
私は、しっかりと取り組みたいときには、ワークシートを使いますが、
ふだんでも、自分の頭にふと浮かんだ考えを、
そうに違いないと信じ込み、苦しくなりそうなときには、
「本当にそうだろうか？」と胸の内に問いかけます。
それだけで、「もしかしたら、ちがうとらえ方もできるよね」という視点がうまれ、
ひとつの考えに執着することはなくなり、心がおだやかでいられます。
THE WORKには、4つの質問や置き換えがあります。
これは、
それぞれの視点に合わせて、脳が、
いかにも自分を納得させるように、つじつまを合わせる証拠を見つけてしまうことを、
体験できるステップにもなっているんだと思います。
問いかけ（探求）をつづけていくうちに、
ありのままの事実にたどりつきます。
自分の脳がつくりだした、事実とは関係がないストーリーが与える苦しみから解放されて、
自分自身、人、人生で起きるすべてに対する愛のなかで生きること。
そのためにつくられたワークです。
ワークのくわしいやり方は、こちらのサイトで読めます。
ワークシートもダウンロードできます。
ちなみに、ご質問をいただいたのですが、
私は、このワークは、自分の心の整理用にだけ使っていて、
セッションでは使っていません(^.^)
似ているところもあるなぁと感じていますが、
私のセッションは、フォーカシングの対話法をベースにしています。
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