Vol.489 韓国の入隊(徴兵)制度 | アスティアのひとりごと

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10日後には韓国旅行に行くことになるのでちょっと調べていたのですが、日本に近い国なのに文化や価値観が異なることが多く、いい勉強になっております。

この前BTSの人が入隊制度から退役されたとのニュースが流れており、入隊制度について考えてみました。

 

 

 

・背景

朝鮮戦争が休戦状態にあり、いつ反故にされるかという緊張があり、兵力の一定の保持が必要なため徴兵制度が残っているのです。

 

 

・入隊制度

兵役は健康な成年男子に課せられた国民の義務となっており期間は18カ月から2年。基本的には18歳から28歳までに陸海空などの軍に入隊しなければならない。

ただし免除となる特例制度があり、スポーツ分野ではオリンピックでメダル獲得もしくはアジア大会優勝が条件だし、芸術分野では国内外の権威あるコンクールの入賞者に認められるとのこと。結構狭き門…。

とはいえ、アスリートは選手生命もあるので、その方々の人生を一応考えてくれている制度ではありますね。

 

 

・意識調査

年齢が高い方だと半数以上がこのまま入隊制度を続けることを希望しているという。若年層だと50:50位。

 

軍生活が人生に役立つかどうかを問う質問には、72%が役立つと答え、

共同体・団体・組織生活の経験(21%)

責任感・自立心(17%)

忍耐心・根気を学ぶ(15%)

社会適応力・生活力の育成(15%)――などを挙げた。

 


一方、回答者の20%は「時間の無駄」「硬直的で画一的な軍隊文化」などを理由に、軍生活が人生に役立たないと答えた。(総合ニュースより)
 

給料は最低賃金を下回るというとんでもない滅私奉公を課しているのに、この制度に対して不満がそれほど多くないのが不思議です。

 

 

それどころか2021年の朝鮮日報の記事によると今度はジェンダーレスになってしまって、女性の入隊制度まで上がってきます。

「なくしましょう」にならない文化なところが凄い!

つらい経験をして人として大きくなったとか、集団行動により価値観や考え方の範囲は大きく広げられただろうし、責任感を背負って努められただろうから、自信をもってその先の人生も送れる事だろうという世論があるのにも納得しています。

政治にしたって「不満は言っても他人事」、都合が悪い現状には「臭いものには蓋で、見なかったことにする」の日本人とは大違いで、個々人が解決策を怠らない考え方や生き方は見倣いたいものであるのかなと感じます。

 

 

年齢関係なく「指示待ち族、タイパ族」など、自分はここまでしか仕事をしないと線引きし、やる気が見えない態度にこめかみがピクッとする人もわずかに混在しているのですが、仕事を回すのはとても難しい。
一部存在する「はたらきたくない。残業しない。休み欲しい。」の考えでは課題を与えても思う成績も見込めないし、さりとてかつて自分らが若手だった「定年制度の恩恵の引き換えの滅私奉公」のような馬車馬のごとき扱われ方は「自分が経験した辛さ」であり、同じ思いをさせたくないし…そう考えると、いずれ破綻する事なのでこの行動が正しいとは思っていませんがしわ寄せは自らが被るというのが哀愁の中年世代なわけで…(T_T

 

 

韓国のような厳しい制度は今の日本にはとてもできないけど、日本人に合ったやり方で国という大きな集合体を支える一員という自覚を持てる制度が日本にもあれば、他者依存で自分都合な考え方は減るんじゃないかなって思います。

 

うちも子らも筆箱の中身(消しゴムや鉛筆がなくなっている事や芯が丸くなっているなど)まで親がチェックしなきゃならないほどポンコツです。ダメ人間になる前にいい方法を探しておかなければ…(ーー;