Vol.440 ボールウォッチ炎上で検索 | アスティアのひとりごと

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ヤフーブログからの続編としてロレックス、チュードルなど腕時計中心のブログです。またの名を 続・ミルガウス増殖計画

昨年末に見たお勧め時計の記事にボールウォッチの時計があった。

ちょっとごつめで角張っており、若い人にウケそうなデザインで、値段も30万以内で購入可能なので、入門機としてはちょうどいいかなと感じます。過去に僕自身もいいなと思って紹介したことがあるのでボールの時計は悪くない印象でした…。

 

 

 

しかし、記事のコメントを見ると、「ボールはやらかした」、「日本撤退はよ」、「絶対に買わない」とただならぬワードが多く散見し何事かを知らない僕には時計ファンを激怒させる事案があった事だけは想像できたので、上記タイトルで検索をしました。

 

 

2022年2月、ボールウォッチはドーリットル空襲80周年記念モデルの発表をしたことが発端となります。

 

 

詳細は割愛しますが、真珠湾攻撃の報復の作戦で、これがきっかけとなり日本にとどめを刺す原爆までの戦争で優位に進めることができたという経緯があるそうです。

 

 

その飛行隊たちを英雄とした戦勝モデルという立ち位置での発表とのこと…。そしてこのモデルを日本のサーバーからは閲覧できないように工夫をしているという手の入れようというのがさらに悪質であると感じます。

 

日本国民ではありますがあまり怒りを感じません(すいません)。怒りよりも愚かな会社だと蔑(さげす)む気持ちが強いからであり、謝ったところで気持ちとして持っていたものであることに変わりがなく、謝ってもらわなくて結構という思いがとても強くあります。

 

 

腕時計の歴史は、兵士たちが懐中時計を腕に巻いていつでも時刻を確認できるようにし始めたところがきっかけとなり、第一次大戦時には普及されており、そのような環境で正しい時間を刻むための技術や耐久度を向上させてきた歴史があって、戦争とは切り離せないものではありますが、どのメーカーもタブーをわきまえており、戦勝モデルなどは世に出されることもありませんでした。

 

 

ボールは米国メーカーでありましたが現在は中国資本のメーカーであると書かれており、WW2の三国同盟国ではなく、日本にのみ絞ったという恨みの深さは向こうの思考だろうなと想像に難くはないものであります。また、米国においても原爆が希望の光で未来の光であるような捉え方をする方々も多いので双方にとっては問題がないモデルだったと思われます。

 

 

 

中堅時計ファンになってからは、黎明期のパイオニアとして挑戦し続けたメーカーの歴史であったり、作り手の想いやこだわりの技術というものを大事にしている時計に心を打たれて新たにファンになることばかりでしたので、がっかりするメーカーが出てくるのは想定していませんでした…。

 

ちょっと前の僕のように、そんなことを知らずにボールウォッチを検討したり、性能をほめていたりしていれば、真実を知る時計ファンはいい気がしなかったと思います。

 

そしてとても気に入って使っている方に対してひどい仕打ちであり裏切りだと強く感じますので、以上の出来事があったことはちょっとでも目に触れてもらいたいと思ったので遅まきながら記載しました。


ただただ残念です。お値打ち価格でいいものを作るのですがその前に「スピリッツ」が伴わないと分かった事が…。